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tempo 发表于 2008-8-16 17:03

站长推荐《キノの旅—the Beautiful World》(中日文对照)

キノの旅 the Beautiful World
!~~j+T nLW 時雨沢恵一
XaFD9}7R%Bu
[fY;wd
k6C:J8@s x7c d7i,oq 世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい9N @$fWbMm P
  ―The world is not beautiful. Therefore,it is.―
-i_ Snu+| e RD q T*c|3c

kR&KyCx)d!E Q [img]http://newphoto.1t1t.com/usr/bf/194892/1165390071_0.jpg[/img]
pckk_%g:H
k,p b%U7tM8lY
*] |^-cNwF.X プロローグ 「森の中で・b」
+F9J3O1?U vFa3K(L   ―Lost in the Forest・b―L#V){ RwNM,Y
K{l$m{O

1R$U"N\ E q~ そして暗闇《くらやみ》が生まれた。5r(AZ;?D_3se"vj
 CY7@ ~i cQ
まったく光のない。_tV]P
 
Ik!R6UyP 月も星も見えない。
K B:f N NbzX w  
d X n+NKl 緩やかな風で森がざわめく音だけが、闇を飾るように聞こえてくる。:H ^T7R0UQL edh{

;M(ur2}[$u{ jc 「そうだなあ……。なんとなく、だけれどね……」vq a.DL-u
 
S9^"z:K v4BjA S ふいに人間の話す声が聞こえた。少年のような、そして少し高い声だ。!j0W,e&JO9c.N

h+Ny$eNe!V 「なんとなく、だけれど?」
&b A8~#u s?%c nOQ  jX)[Nq_)Z4d
別の声が発言を促すように聞いた。さらに若い感じのする、男の子のような声だった。3{LnV LU
 
[ zZ/Lk"nX/o/_bf3p0l ほんの少し静寂《せいじゃく》があって、最初に聞こえた声が静かに語り出した。まるで自分に言い聞かすような、誰《だれ》
fR*]C_lV
q N"f ?3wWE@o もいないところへ向かって喋《しゃべ》るような口調だった。#Q+Z/Gt rFgz4`9A
z+b/q3N0GV y
「ボクはね、たまに自分がどうしようもない、愚《おろ》かで矮小《わいしょう》な奴《やつ》ではないか? ものすごく汚い人
:H*O ^eQr |m 1}5j'_ ftu)k,T
間ではないか? なぜだかよく分からないけど、そう感じる時があるんだ。そうとしか思えない時があるんだ……。でもそんな時
9g.d4}X)Vh'v 5a/D;NH\Q`E@!`
は必ず、それ以外のもの、たとえぱ世界とか、他《ほか》の人間の生き方とかが、全《すべ》て美しく、すてきなもののよう+l(k+Lz i`X

f/D}p S*iE [ に感じるんだ。とても、愛《いと》しく思えるんだよ……。ボクは、それらをもっともっと知りたくて、そのために旅をしているよう
Xg(r4|8U#F p)ka1~g6n
な気がする」
{%IF)}XZ;fX(u  &d,k&[,l\
それからほんの少しだけ間をおいて、こう続けた。
Mk!Eb2p,G"U VE9@Y b[
「辛いことや悲しいことは、ボクが旅をしている以上必ず、行く先々にたくさん転がっているものだと思ってる」4DcxQ.^.Y|i m!|

JE6_4`hG 「ふーん」d qCfOP
3f2M,_e?8f;W3V
「だからといって、旅を止《や》めようとは思わない。それをしてるのは楽しいし、たとえぱ人を殺《あや》める必要があって
^Ulh0{*u4? D#V%},wh6v2NVP
も、それを続けたいと思えるしね。それに」ge})@lq
^3VG)_6A*o g!?
「それに?」
2JP9W2J+h"h /w-P oG*Y6NJq
「止めるのは、いつだってできる。だから、続けようと思う」
B u!o0_ fs  !r;R A)oPx\M!H
最初の声は、きっぱり言った。そして訊《たず》ねた。
npV0lD9u+J
9C w9K;C6hgO} k 「納得したかい?」
B7BB9vkbfa^ #@*jcbzx
「正直言って、よく分からないや」)\ [0ry"Z#~9dP
 '`w*r#cY]
別の声が答えた。
$Kv5lx&a6q|:} Nz/Xw q_ GX D
「それでもいいと思うよ」3w0WCMR.H0G-R FU

BXxpf+l,R.[ 「そう?」
/T7JnrL2Q}{w
l3b$@/lJ%Pw-t 「ボク自身も、ひょっとしたらよく分かってないのかもしれない。迷ってるのかもしれない。そしてそれをもっと分かるために、旅を(}-P({\@Y

(XWU5py} V 続けてるのかもしれない」#{R.t U4ni'`

U*V!e,kg4P 「ふーん」
_A U:P+x#} _
5kVI;t:A&D+mom!r;} 「さてと。ボクは寝るよ。明日《あす》はまただいぶ走らなくちゃ。……おやすみエルメス」
R+LlX#L] P
3Lsc)E#O f |2^ 「おやすみ、キノ」` {@ m%] |
 
B5C.mv:^3^&~ P 暗闇《くらやみ》に、がさごそと厚い布が擦《こす》れ合う音が聞こえ、やがて止んだ。
d6R(w+[ m IY+_}3m
7S S%|5U-D4[ he5u [img]http://newphoto.1t1t.com/usr/bf/194892/1165390011_0.jpg[/img]

tempo 发表于 2008-8-16 17:03

奇诺之旅 the Beautiful World
]s'Be vvA]1^q 時雨沢恵一
*s:h$R$`lsQr
VZ9S#eq ty%q8~| 世界并不美丽,但也因此而美丽。1n J8{ B@!CB
--The world is not beautiful .Therefore ,it is.--
hoXr-?]H%|A
nn9d:F/y+hiU
/T~ X9WX:E 序 在丛林中•b
l.Pt UK w7@{7Wy\ (Lost in the Forest • b)
"Nn e)l%k
/~)X@4ZvK#o"q7M 接着,黑暗出现了。
_A7`-K!l3F!U+Bt 一丁点儿光亮也没有。
3NLMO9w9o'd 月亮星星也看不见。^E'wv:q W:`4i;D6}E
只有和缓的风掠过树梢的声音,像是在点缀这黑暗似的传过来。;H0GP f"dCH9b*b
"是呀……这理由有些牵强……"冷不防传来了人声。像是个少年的声音,显得稍微嗓门儿有些高。 N_9|oM'u1n q.L|
"牵强?怎么说?"另外一个声音催促般地问。是个更年少的男孩子的声音。%]rUi]'w#_x
很短的一阵静寂过后,最开始的那个声音静静地谈了起来。那语气就像是面朝着无人的方向,说给自己听一样。
1I?yO.F rg+O "我呀,认为自己有时是个不可理喻,愚蠢矮小的家伙,是个丑陋不堪的人。但为什么会这么想并不清楚,只是时常这么想,时常又只能这么想……但每逢此时,其他的东西,比如说世界呀,别人的生活方式等等,都觉得是那么美,那么的了不起,觉得可爱得不得了……我想我是为了更深入地了解这些,才出门旅行的。"9H.H|,d(@/M1J
稍微停顿了一下,声音接着说。cX&z5\&g1S \
"我想只要我还在旅途之中,很多艰难和悲伤的事也会在各个目的地等着我"
0k*q~%nf "是吗?"
qE}$Q8oxD "但即便是这样,我也不想中止旅行。旅行很有意思,就算是有必要去杀人,我也会继续下去的。况且……"
R\G:or$^ "况且?"
'u@5Fk b+u "要想中止的话随时都可以,所以我要继续下去。"最开始的那个声音坚决地说,接着又问道4u)p] @o8fU(p)L,y
"你能理解吗?"(J_4ynk:W
"老实说,我不是太明白。"另一个声音答道。4c s6r"` uoOX gWB#U-B
"那也无所谓。"
m dZ^_\K "哦?"1lh4AiFVe
"我自己也许也不太明白,也许我也在迷茫之中,也或许我是为了搞明白才继续旅行下去的。"-E|+?1U s9Q{![
"这样啊。")ey;A\R!^
"行了,我要睡了。明天还有好一段路要赶呢。……晚安,艾鲁麦斯。"
5^!n'a$dfe "晚安,奇诺。"[3`+gO? J\
黑暗中传来衣物窸挲的声音,很快沉寂下来。

tempo 发表于 2008-8-16 17:03

第一話 「人の痛みが分かる国」4o)O\[ hh%r.X#X
  ―I See You.―
W+g\7uuc"S2w 'h3Qd:s\a2R1T
#tz0o!n+l(g
 緑の海の中に、茶色の線が延びていた。
1UZJ4kO7ve  それは土を簡単に固めただけの道で、西へ向かってまっすぐ走っていた。辺《あた》り一面には膝《ひざ》ほどの高さの草が、風の通り抜けるさまを示すように、緩やかに波打っていた。近くにも遠くにも、木は一本も見えない。3_l b`B"f+_
 道の真ん中を、一台のモトラド (注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が走っていた。後部にあるキャリアには、薄汚《うすよご》れた鞄《かばん》がくくりつけられている。
3s.k3L0NbNV  モトラドはエンジン音を響《ひび》かせながら、かなりのスピードで走っているが、たまに左右にぐらつく。そのたびに運転手はあわててハンドルを切り、体を傾け、進路の修正をした。
"E6D(ms St7Y9Va  運転手の体躯《たいく》は細い。黒いジャケットを着て、腰を太いベルトで締めていた。ベルトにはポーチがいくつかついて、後ろにはハンド・パースエイダー(注・パースエイダーは銃器。この場合は拳銃《けんじゅう》)のホルスターをつけている。その中には自動作動式パースエイダーが一丁《いっちょう》、グリップを上にして入っていた。
S6FuB$j_%i!s  右腿《みぎもも》にはもう一丁、リヴォルバータイプのハンド・パースエイダーがホルスターに収まっている。抜け落ちないように、ハンマーがホルスターから短く伸びた紐《ひも》を噛《か》んでいた。9@#x2le*n;p'X
 帽子は飛行帽のような、前だけに鍔《つば》がついたもので、防寒用に耳を覆《おお》うたれがついていた。たれはゴーグルのバンドで押さえつけられ、あまりが風でバタバタと暴れている。代わりに帽子本体が風圧ですっ飛んでいくのを防いでいた。,L*_DVnB t+U
 ゴーグルの下の表情は若い。目の大きな、整った精悍《せいかん》な顔つきだが、今はどことなく疲れた顔をしていた。g ZJ+F(YT Yi
 モトラドが運転手に言った。
ih8Qv z/tj@0i 「まったくもって、キノが何を考えているのか分からないよ。食べる物があるんだから、食べればいいのに」
Yi*b NfO7@  キノと呼ばれた運転手はこう言い返した。
,}3Qd&U2Yw%Y zt:?s 「せっかく町が見えるのに、携帯《けいたい》食料なんて食べられないよ」 h"UW5V$~#p"EW
 彼らの進む道の先には、町の外壁がぼんやり見えていた。r(Y m'h},d
「それに保存食は最後に食べるための物だ」pEt4O BN$`*G
 その瞬間《しゅんかん》、前輪が路面のでこぼこにはじかれてバランスを崩しかけ、再びモトラドがぐらついた。キノがあわてて直す。
}N)C ^K 「うわあ!」6|f5c8E!St^-I
「ごめん、エルメス」
o({1D)s9}+Xk5Zgx  キノはさすがに少し速度を落とした。エルメスと呼ばれたモトラドがぼやく。*d7BIY!t8O1u+VyH
「まったく。それにあの国に食べ物があるとはかぎらないよ。人間が一人もいなかったら、どうするつもり?」
K g I] Bh.zU i 「そうだな、その時は……」
h3{4Tw'Np| U2t)k 「その時は?」V/M \f)q d
「その時さ」
jE"u0f&cey BJ&f:j(~Ext
_____________________________________译文分隔线
(T(s{1kOes8` 第一话 心痛之国 (I See You).Q FikfO*}-bzXI

/Sh1N3EQn%G   一片绿海之中,延伸出一道茶色的线。
A9{2v[|j1{e
&Hj|4J4M+?H   这是一条简单用土砌成的路,向西边笔直地延伸出去。路的两边是没膝高的草地,像是风向的指示标一样,随风缓缓波动。远处也好近处也好,看不到一棵树。
cy7[z})@T;s 路的正中飞驰着一台MOTORADO(注:一种摩托车,特指不能飞行的类型)。机车的后备箱上绑着一只污渍斑斑的皮包。 mn*B^Q5Gp"U
  
T1J/l sS   MOTORADO轰鸣着引擎,以极高的速度奔驰着,时不时地还左右打两下晃。每当此时,骑手就匆忙转舵,倾斜身体,调整方向。
DK*H5z1}O s-S?   骑手的身形不大,穿着黑色的夹克,腰间系着宽大的皮带。皮带前面挂着几个储物袋,后面挂着手持型PATHADA(注:PATHADA是枪械,这里指************)的枪套。里面装着一支自动式PATHADA,枪把朝上。:i9sm~2f
  骑手的右腿的枪套里装着另一支左轮式的手持型PATHADA。为了防止掉落,枪套的带子用枪机揶住了。i5SFW8} kW7w
  骑手的帽子像飞行帽似的,只有前面有帽沿儿,两边带着防寒用的耳罩。帽垂儿用风镜的带子扣住,多余出来的部分被风吹得啪哒帕达地直响,帽子倒是因此而不会被风的压力吹跑。4Fv$N6R9^5j
  风镜下是一张年轻的脸。大大的眼睛,俊俏而精悍的面庞露出了一丝疲惫的神色。
q,S'{6F\ GVi MOTORADO向骑手说道。
y4U.K1HEE:@*z7c   "真是的,搞不清奇诺你到底在考虑些什么。既然有吃的就吃好了。"
K]s%q!T W6O+ZDK 被称为奇诺的骑手答道。 }g8|.fi-aw
  "难得才发现了城镇,随身带的干粮可不能动。"
0ro~i k*^F2t 他们行进的路的前方,隐隐约约能看到一处城镇的外墙。H?6i8}&{8N5o%b)N
  "况且后备干粮是为到最后而准备的。"
{DIU\e:g6a*| 霎时,前轮由于地面坑洼不平而失去平衡,MOTORADO又摇摆起来。奇诺慌忙调整方向。`5mfb g*z&h1F
  "哇!".Ul3U%T'F;e
   "对不起,艾鲁麦斯。""kp7Z `.E[[_Yy
  奇诺将速度一点点放慢,被称为艾鲁麦斯的机车嘟囔着。
o3dV#zN0u   "真是的,那个国家里可不见得有食物呦,要是一个人也没有,你准备怎么办?",`t1To%[o6}t#B;A
  "说的也是,到时候……"
w&yvT|    "到时候?"
U3K]+}&v G)T "再说呗。"

tempo 发表于 2008-8-16 17:03

外壁の前までたどり着いて、キノはエルメスを停止させた。高い城壁の前には堀があり、跳ね上げ式の橋があった。i1N`KRDb
 K?4ejh@/YR
  キノはその橋の手前にある小さな建物に目をつけ、エルメスからおりようとした。途端《とたん》にエルメスがぐらついて、キノは自分がサイドスタンドを出していないことに気がついた。エルメスを支えようとして力が入らず、そのまま左側に倒れた。TB wi"M n1t pG

/Cd C XyZCL 「ああ、なんてこったい! キノともあろうお方が立ちゴケをするとは。はい、さっさと起こす起こす!」
+urp|]N|  E9xP-WkKa H$dd
横になったエルメスが心底|呆《あき》れた様子《ようす》で言う。キノはエルメスをすぐに起こそうとしたが、その動きが途中で止まってしまった。-Y r{@m?w5a ^,JN

eT!vZZ:B h%@ 「ちょいと?」7N.x Mb6F0H/P }
 
,?F*@@%L エルメスが聞く。キノは蚊《か》の鳴くような声で答えた。Qx+[P$G

G iO#{C8V 「お腹がすいて、力が入らない……」
&V3s N.y!t7Q 4z4d!](l3i(^:I
「だから昼に食べればよかったのに……。いいかいキノ、何度も言うけれどモトラドの運転はスポーツなんだ。自転車ほどではないにしろ、ただ走っているだけでかなりのエネルギーを消耗する。やがて自分でも分からないうちに力が入らなくなって、さらに頭も回らなくなる。そうなると、普段はできるとっさの対応ができなくなるんだよ。その結果簡単なミスが事故につながり……。ちょっと? キノ、聞いてる?」4j7hg4Za@.` \7w
8c&C*l;nJ
 その建物の中には誰《だれ》もいなかった。!V6~O;A uf1d%s;tg6U
 代わりに大きな自動販売機のような機械が置いてあった。それはキノが入ると同時に作動し、いくつかの簡単な質問をして、あっという間に入国の許可を出した。橋がおりてきた。
ju%b{:~1R 「ずいぶんと早かったね」
U7^s{*{*o)|"ns%c$`  戻ってきたキノに、サイドスタンドで立っているエルメスが聞いた。
&A&FL9p+A%l_9j 「変だな」c;zD}r@
 キノはエルメスに跨《またが》ると、エンジンをかけた。
#Akg^'^LdZ2}8KY 「何がさ?」
Sk@"am ? 「あの中に人間が一人もいなかった。機械だけ」Hq8?#OPPSj
 キノはエルメスを発進させ、橋を渡っていく。8j ~kTTG(r5VW
「町に入っても、誰《だれ》も見かけなかったりして」
\'dA(akl4xD(X9a  エルメスがおどけた調子で言った。
B1n:N8?G2r  そしてそのとおりになった。
%JS K H2QVwa
M:mSU`m9z)T ________________________________译文分隔线%h)nY*`ON|,wOk E

)}|3ctBW'Y 到了外墙跟前,奇诺停住了艾鲁麦斯。高高的城墙前是护城河和吊桥。j w0s KXg

.n PlL1Uq5G9oq-u+A] 奇诺的目光落到了桥跟前的一所小小的建筑物上,他正想从艾鲁麦斯上下来时,艾鲁麦斯摇晃起来,奇诺注意到自己还没有放下机车的支架,但他无力将艾鲁麦斯支起,于是把他就势向左放倒了。
WO mzZ0r+s%p
,`e [ D0Ts+t,Y "啊,你干什么呢!奇诺,你小子把我就这么倒放着吗,嗨!快把我立起来,立起来!"8X$a0e:e3U+@(lr#U
躺在地上的艾鲁麦斯歇斯底里地叫着。奇诺虽想把它一下子扶起,但扶到一半儿不动了。
1F"{;l-u$[*V/y Ko-YB4|J ?@{
"怎么的啦?"艾鲁麦斯问。奇诺的声音低得像蚊子。
&at#qmi6}q&IIR(I 5E2W P W6Vr r
"肚子饿得使不上力气……"4^.}%VZw:H+E

X kO5Rmr~J;P8G,\4v "所以叫你吃午饭的嘛……听好,奇诺,早跟你说过好几遍了,MOTORADO的驾驶本身就是一项运动。就算不像骑自行车那样,单是驾驶也要消耗相当大的能量的。过不多久就在不自觉当中就使不上力气了,而且脑筋也不灵活起来。这样一来,平时能反应得过来的突发情况也反应不过来。很容易由于简单的错误发生事故……哎?奇诺,你有没有在听啊?"b r#Y |E!K*QhK;ux%v

Q)j}`_F8X^A 建筑物里一个人也没有。
!vu-J5CZ t'_Vf W&^*\ a
只有一台像自动贩卖机似的机器摆在哪里。在奇诺进来的同时,机器启动了。它向奇诺问了几个简单的问题后,很快地开出了入国许可证。吊桥放下来了。
6xQ0Z {Ol#YUC
EE)T0O p,d"p "真够快的呀。"看到奇诺回来,已经被支起的艾鲁麦斯说。%T${,n*?`D`A
f3u.j y2|-}
"有点儿怪。"奇诺跨上艾鲁麦斯,开动了引擎。
Zyf F3J_9a c5z $D-|yW4a?B4I
"有什么怪的?"
K dT7T h%Q9G
v3NgQV-U#`#N)HR{ "里面一个人也没有,只有机器。"奇诺开动艾鲁麦斯,开始过桥。fC(@*m5KU4r
3`T5weQ&@l|(d(a5j
"要是进了城,总不至于也见不到一个人吧……"艾鲁麦斯调侃地说。[v)e&Z asC4cp
而事实上确实如此。

tempo 发表于 2008-8-16 17:03

「食べた?」
z2\[L1kR+C 「食べた」
q| OW*vI{X!s x  キノは満足そうに答えながら、建物の前に止めたエルメスに戻ってきた。
`x:N yRm/| 「誰か、いた?」
x6D)}7UE!z G 「誰も」
K O}&ol  キノは短くそう言って、エルメスに跨《またが》った。そして辺《あた》りを見回した。N2V qX|Q%h
 太い舗装《ほそう》道路が一本あり、その両脇《りょうわき》に平屋の建物がいくつも建っていた。今キノが出てきた建物には『レストラン』と看板が出ていた。
O5r!J0gbR%`  通りには広い歩道もあり、街灯と街路樹が規則的に並んでいた。少し先に十字路があって、信号機もある。道はまっすぐ進んでいる。その先は、森だ。緑しか見えない。%NU(x#y&YM~
 後ろには先ほどくぐってきた城壁が見えて、その左右の先はぼやけて見えなかった。ここから見るだけでも、この町は大変に広く、そしてひたすら真っ平らだということが分かる。a;O:[/f0T|2R:_\
「誰もいないで料理が出てきたの?」
"eOj \Z+uv!Z!G'~ 「ああ。全《すべ》て機械がやってくれた。おいしかった」+tZh/wU1Wz5|X m
「変な町」
J3O*nl^6RG} Z
QF @[DoF$X.v  それより少し前、キノとエルメスが町に入ると、そこには誰一人いなかった。町は立派《りっぱ》で、通りもよく整備されている。しかし人間の姿がどこにも見えない。
wh \yn,?tHZlc\1@  すると一台の車が走ってきて、キノとエルメスの前で止まった。ドアが開いて、その中から誰も出てこなかった。代わりにまた機械が出てきて、入国歓迎の挨拶《あいさつ》をひとしきり述べた後、町の地図を差し出してきた。キノが受け取ると、ドアを閉めながら車は去っていった。
u"]0wf ItU~:o  キノはとりあえず、何か食堂がないか探した。やがて近くにレストランを見つけ、一人で入っていったがやはり誰もいなかった。しかし店内は広く、きれいに掃除されていた。}8y;p ]L7sk MI
 キノを出迎えたのは車椅子《くるまいす》にコンピューターを載せて腕をつけたような機械で、そいつが注文を取った。キノはスパゲッティによく似た食べ物と、何の肉か分からないステーキと、見たこともない色のフルーツを頼んだ。しばらくするとやはり機械によって料理が運ばれて、キノはそれを食べた。機械にお金を払った。I }1Z3L:[G7f3T
 猛烈に安かった。 K0\"W-Nx6l{
 そして、機械に見送られて店を出た。
m0b ]y.Ly q )E/AB3wr([
S|\8P C
^"|w wl&dZmr
译文:
owl ?0{G?1QE+H9S j
:Q|5`wmW 吃好了?"
5};N:igx;_q A "吃好了。"奇诺边满足地答着,边朝停在建筑物前的艾鲁麦斯走来。Hs3|0\ s Z$e
"有什么人吗?"
3H1b9@q/l5^ L)^D? "一个也没。"奇诺简短地说着,跨上艾鲁麦斯,然后朝周围环顾了一遍。
9T6F gOnM7R)T1C om$m3v 一条宽阔的柏油大道,两边有不少平房。奇诺刚出来的建筑物门前挂着[餐馆]的牌子。
6V.\+_5n[$[3l+T 大道两边还有步行林荫道,路灯和树木有规则地排列着。前方不远处有个十字路口,还有红绿灯。路向前一直延伸出去,路的尽头是森林,除了一片绿色什么也看不到了。I3w'F[8F)|BC
回头看是刚才经过的城墙,左右两边虽有些什么,模模糊糊地看不清。单是从这儿看这个城镇就大得出奇,而且还相当的平坦。0J:` k4k8w;T
"什么人也没有还能做得出饭菜来吗?"
C,c p7xGh(z "啊,都是机器做的,真好吃啊。"8Yo [;KI,Aw8`
"邪门的地方。"0^%Fec.Le;h

0\&jnx$|v5aH? 自刚才奇诺和艾鲁麦斯进来的时候,城里就一个人也没有。城镇很是漂亮,道路也修整得很好。但人影却哪里也见不到。
gx Wtp 这时一辆汽车驶来,在奇诺和艾鲁麦斯面前停住了。车门开了,出来的不是人,而是机器。在宣读了表示入国欢迎的致辞后,机器将城镇地图交给奇诺。奇诺接过来后,机器又关上车门,乘车离去了。奇诺首先查了查吃饭的地方在哪儿,并很快在附近找到了一家餐馆,奇诺进去看了看,果然还是一个人也没有。但尽管如此,宽敞的店内却一尘不染。
\@)U'D)Q:A)Ic 出来迎接奇诺的是一部搭载了电脑,像安装了两只胳膊的轮椅似的机器,由它接受顾客点菜。
:M5@i YnEna 奇诺要了和意大利面很相似的面食,不知用什么肉做的肉排,以及有着从未曾见过颜色的水果。过了一会儿,机器把菜端来了。奇诺用完餐,向机器结了帐。
4A,O)jc1|k-j 价格便宜得不得了。I gz'DrX
然后,在机器的陪送下奇诺出了店。

tempo 发表于 2008-8-16 17:04

キノは近くにあった案内板で、エルメスの燃料を補給できるところを探し、走ってそこまで行った。相変わらず誰《だれ》も見かけない。途中で走っている車を見つけて追いついてみたら、無人の清掃車だった。誰もいない燃料ステーションで、キノはエルメスに燃料を入れた。ただ同然の値段だった。pcu#wBv5Z&UWa
 今度はホテルを探す。そして行ってみると、そこには誰もいなかった。
^:Av/L-q  豪奢《ごうしゃ》なホテルは外も中もきれいに掃除され、ホールの大理石は輝いていた。フロントには機械が鎮座《ちんざ》し、全《すべ》ての仕事をテキパキとこなしていく。値段はやはり、安かった。c*P1Ec|A
 キノはエルメスを押しながら部屋に入った。今までキノが見たことがない、とてつもなく豪華《ごうか》な部屋だった。キノは案内役の機械に、本当にこの部屋でいいのか、ランクを間違えていないのか、ボクは王様ではないけどそのことを知っているのか、後で大金を請求されても絶対に払えないが了承《りょうしょう》してくれるのか、何度も何度も確認した。
kc\$R'yu8`g!H l)L9hBW 「びんぼーしょー」.}&?,F@,ZII
 エルメスがぼそっと言った。/],Ie?A7?w
 キノは、意味なく広いバスルームでシャワーを浴びて、下着と肌着を香えた。自分で服を洗おうとして、ホテルに洗濯サービスがあることに気がつき、頼んでみた。やはり機械が取りに釆て、明日《あす》の朝にはできあがると言って去っていった。 o5jK2T4n-ke xR
 キノとエルメスは、もらった地図を絨毯《じゅうたん》の上に最大に広げて見た。!@KJ3j6D Yw/w
 今いるホテルは、入ってきた町の入り口からすぐ近くの、『東ゲート・ショッピング街』と書かれたエリアにある。円形の町は広く、先ほどキノ達が走ったのはほんの端《はし》っこだけにすぎなかった。e kW }I'Zc"v5i J
 町の中央部には『中枢《ちゅうすう》・政治エリア』と書かれた円形のエリアがあり、薄い赤で塗られていた。南にはかなり大きな湖が水色で書いてあった。他《ほか》には茶色に塗られた、『工場、研究所』エリアが町の北のはずれにあった。
,R%FUVq"A#?@1z  そして、それら以外は全て、薄緑色《うすみどりいろ》で塗られた『居住エリア』だった。それは町の面積の半分以上になる。 K0I4d A2h4w%U1W
「人が住んでるんじゃん」ed(W s5\4|b1Y-bGh8s
「これだけの機械を作って、それらが全てきちんと作動しているんだ。それは誰かがいるだろう。少なくとも、この前みたいに後一人しか残っていない、ってことはないね」
%Hu^Vh 「じゃあ、どうして誰も見かけないと思う?」o_!_(j xvc
「そうだな、考えられる原因は……、たとえば宗教的な何かで外出できないとか、休日とか、昼寝の時間とか。あるいは、この辺《へん》には住んでないだけかもしれない」
[Je`lA'Xt 「すると……、居住エリア?」
5o$fU(Qw 「たぶん」
)QI1aIX4m;P&[b 「よし! 行ってみよう! キノ」 GneZ!F%xHA}
 エルメスが興奮《こうふん》して大声を上げたが、キノは首を横に振りながら、#@\*[%H~T.d
「いいや、もう今日はだめだ。今から行ったら日が沈むまでに戻ってこれないよ。町中とはいえ、夜は走りたくない。それに」
[IurC\Oz ru 「それに?」
g8F5y@ juMG/S 「眠い。ボクは寝る」:`;U$p\G9S b
「はあ? いつもならまだ起きてる時間だよ」
G1Y+L S~#JJ  エルメスがそう言った時には、キノはホルスターからパースエイダーを抜いて、それとジャケットを手に持ち、ふらふらとベッドに向かっていた。
\d$V4d0rn2V;K#x8t 「確かにそうなんだけれど……。ボクはね、エルメス、きれいなベッドがあると無性《むしょう》に横になりたくなるんだ。同時に眠くなる……」 z&}1pSI h
 それだけ言うとキノは、ジャケットを広いベッドの縁《ふち》に掛け、パースエイダーを枕《まくら》の下に敷いた。そしてばふっとふかふかの布団《ふとん》に倒れ込んで、しあわせー、と小さな声で言ったかと思うと、すぐに寝てしまった。
6pa6G'Oe'z:q 「びんぼーしょー」o/Ma^ e m3sz\
 エルメスがぼそっと言った。 m"[1Y7x${9OXcz
QWK? rH_o
______________________________译文分隔线
})| J4@(^1W~U9N B,Ag`#B
奇诺凭借附近的指示牌,找到了给艾鲁麦斯补充燃料的地方,驱车向那里赶去。这里还是看不到任何人。路上看到行驶的汽车就追过去,但也只是无人的清扫车而已。在无人加油站,奇诺给艾鲁麦斯做了补给。和先前的价格一样便宜。#{:yo-Af Lj
接下来该找住处了。可等奇诺他们来到饭店一看,还是谁也没有。
!Z0R {/vkF 奢华的饭店从里到外扫除得格外干净。大厅的大理石闪闪发光。前台里坐着的是机器,所有的工作都做得干净利索。住宿价格还是很便宜。Z5fJ2A(H5W j!m9U
奇诺推着艾鲁麦斯进了房间。奇诺从没见过如此豪华的房间。他向负责接待的机器几次三番地确认,诸如住这个房间是否真的可以,住宿的档次有没有搞错,对方知不知道自己并不是什么有钱人,结账时要是索求巨额费用是绝对付不起的之类的问题。
ZVJ&L+Tn b/O "穷酸相儿。"艾鲁麦斯嘀咕道。wQ!e TsF6x G
奇诺随便地在宽敞的浴室冲了淋浴,更换了内衣和外衣。当他正想自己清洗衣物时注意到饭店有洗衣服务,就试着叫了这项服务。还是由机器来取的衣服,在告知明早就能洗好后就走了。
wh,BN p){w+Sw0@ 奇诺和艾鲁麦斯将得来的地图在地毯上整个儿铺开。
LsG2[g E0N6Y;| 现在所处的饭店在地图上位于离城镇入口处很近的[东门•商店街]一带。镇子呈圆形,十分宽广。刚才奇诺他们所走过的不过是镇子的一角而已。 L ~ d}b)i*v
在镇子的中心部,有一处标有[中枢•政治区]的圆形区域,这里被涂成了浅红色。在南边有处用蓝色标出的很大的一个湖。还有一个涂成茶色的[工厂•研究所]的区域,位于城镇的最北端。4q*kP%~? CG"u
除此之外的地方都是涂成了浅绿色的[居住区],占了城镇面积的一半以上。
tR:Wm%r;T "这儿不是有人住着吗。"
b:d:X l QzS(vv1WF "造了这么多的机器,还都好好运作着。一定有什么人在。至少不会像先前去过的那个地方一样,只剩下最后一个人。"%~L$l$l4^ y9|(Sd
"那为什么谁也看不到呢?"
duA] {5G,q8B "是呀,能想到的原因嘛……比如说因为宗教什么的不可以外出啦,放假啦,刚好是午睡时间啦等等,或许只是不在这一带住罢了。"
&NVF){$m "那这么说的话……在居住区?"t!R gNQqn B`
"有可能。"lv/|#U OMW
"好吧,奇诺,咱们去看看吧!"艾鲁麦斯兴奋地大声说,但奇诺却摇了摇头。9YD`e@Uyl1\
"不,今天不行。现在去的话,在日落之前该回不来了。就算是在城里,走夜路也不方便。况且……"
|.j2D {6x2e "况且?"7K0q:x)\Sg1y{6O
"好困,我要睡了"
L%u:c{3zE \ aA "啊?平时这个时间离就寝还早啊。"A,OO|.J5D*i
艾鲁麦斯这么说着的时候,奇诺从枪套里拔出PATHADA和夹克一起拿在手里,摇摇晃晃地朝床铺走去。
C%cD:\-r)L7u4|-d "话虽这么说……艾鲁麦斯,可我只要一见到漂亮的床就不由自主地想躺下,同时也犯起困来。" kv dh Pl;fP(F t
说着,奇诺把夹克挂在宽大的床帮上,将PATHADA压在枕头下,然后就一头扎在柔软的被子上,"好幸福啊……"奇诺小声说完就沉入了梦乡。X xB YAV:|
"没出息。"艾鲁麦斯嘀咕道。

tempo 发表于 2008-8-16 17:04

翌朝、キノは夜明けと同時に起きた。
_0k8t\2R+]6}\  部屋の荷物受けに、昨日《きのう》頼んだ洗濯物が入っていた。全《すべ》て新品同様になっていた。} q$hD?3P.a[
 キノは二丁《にちょう》のハンド・パースエイダーの整備を始めた。
G2|J+N%Dd7J  後ろ腰につける自動式の一丁、キノはこれを『森の人』と呼ぶ。二二LR弾を使う、細いシルエットのパースエイダーだ。弾丸《だんがん》の破壊力は少ないが、長いバレルに適度の重さがあり、命中《めいちゅう》精度がいい。
lc4v5W"],H?8a(M  キノは『森の人』の弾倉《だんそう》から弾丸を出して、別の弾倉に詰《つ》め直して装填《そうてん》した。qrr+Hi;Hw
 もう一丁の腿《もも》に吊《つ》っているパースエイダー、通称『カノン』は、単手《たんしゅ》動作式のリヴォルバーだ。単手動作式とは、一発|撃《う》つごとにハンマーを手で上げる必要のあるシステムのことで、引き金を引くだけで撃てるのはダブルアクションと呼ばれる。!HQh%\i ~6L1M1D
『カノン』は、薬莢《やっきょう》を使わない。火薬《かやく》と弾丸が直接シリンダーに詰《つ》まっている。したがって再《さい》装填するためには、いちいち火薬と弾丸と************《らいかん》を手で詰める必要がある。************は小さな火薬入りのキャップのことで、シリンダーのおしりにつけて、ハンマーがこれを叩《たた》いて火薬に引火させる。
u _ v2iEO(v$_!n8Qd  キノは『カノン』のシリンダーを空《から》の物と交換して、何度も抜き撃《う》ちの練習をした。
5I'I;Jd+}$V)\  その後シャワーを浴びた。8xQ {{&`4~6N7AN6w
 ロビー近くのレストランに行くと、キノ一人のためだけに、バッフェスタイルの食事がテーブルにずらりと用意されていた。
-nWQr,l6x.KO  機械がフライパンを用意して、どんなオムレツでも作りますよ、と言った。
/a*mA7W/UH)w  キノはとりあえず、食事代が宿泊料に入っているか、しっかりと確認した。
A[ [ go;Mp  それから一日分食いだめをするように食べると、部屋に戻ってきた。満腹のあまりしばらく休んだ。
KTO}2O5M5d1qP!AH8c  そして太陽もだいぶ上がった頃《ころ》、キノはエルメスを叩《たた》いて起こした。荷物を全《すべ》てエルメスに積み込み、一応《いちおう》ホテルをチェックアウトした。そして地図を見ながら、『居住エリア』へ向かった。1d5uE;vg.c|"]$H$j
h+{ i|$U X b3X Y
E%XzZG
_____________________________________译文分割线
_ RYido$qZ5b.sX
CL+R9~:Oow!a 次日早晨,随着黎明的出现,奇诺起了床。
&@f7U#G;OD 房间的物品篮里放着昨天委托清洗的衣物,洗得就跟新的一样。vX!N:[(gSQ6v8m N*t
奇诺开始维护起两支PATHADA来。
k5z ~b Kd 在后腰别着的那把自动式的,奇诺叫它[森中人]。这是一支枪身细长的PATHADA,使用的是22LR弹。****的破坏力虽不大,枪身长而重量适中,命中精度较高。
5R/D4pO&o|@n 奇诺从[森中人]的弹仓里取出****,再重新填装到别的弹仓里。D-Y,`5GD#|,t0Uj
另一支挂在腿上的PATHADA,通称[加农],是支单手制动式的左轮。
U#|Yr%? 所谓单手制动式就是指,每击出一发,就要用手扳一下枪机。而只需要扣扳机就可以直接射击的称为自动式。
mn x%^ }6\*J [加农]不使用带弹壳的****。火药和弹头直接装在弹仓里。因此再装弹的时候,就必须用手来一一填装火药,弹头和************。************指的是用来装火药的小管子,接在弹仓的后面,由枪机击打而引火。
ny rw/qv]\ 奇诺给[加农] 换了一个空的弹仓,做了好几次的拔枪射击练习,然后去冲了淋浴。5ry$lF[ l
奇诺来到饭店大堂旁边的餐厅,这里他一个人预备了丰盛的宴席。X9D5f:[lk[
机器准备了平底锅,问奇诺想吃什么样的菜肉蛋卷。B(Q,k.`{0BJDpZ k
奇诺还是先仔细确认了餐费是否包在住宿费里,然后吃了足足有一天的量后,回到了房间。由于吃得太多,只得休息一阵儿。
v N&^6|2h _ H0a 等太阳升起得差不多的时候,奇诺敲醒了艾鲁麦斯。奇诺将行李都装上艾鲁麦斯后,退了房。然后边看地图,边向[居住区]驶去。

tempo 发表于 2008-8-16 17:04

『居住エリア』は、ほとんど森だった。太い木々が茂り、小川がいくつも流れている。鳥の鳴き声が響《ひび》き、適度にしめった空気はさわやかだった。z-m5V*`uo#c'Q+^
 l2y+f'f!`#n^x4CHdWREa
舗装《ほそう》されていない細い道を、キノとエルメスは走った。
Q*n^Rs  
!Ga5F8QY+u,sZ~ そして、ところどころに家はあった。全て様式が同じ、平屋の広い家で、まるで森の中に隠《かく》されるように建っていた。隣家《りんか》までの距離は相当《そうとう》離れていた。2r1]7}Y ^J Am0Q
 7Q~*Wb8p9q,L
キノとエルメスはしばらく、誰《だれ》かと会えるかと森の中の道を走った。そして、誰にも会えなかった。
:LR}&U;q+XQ_[3b  
(q4v(|4ep v9F0Jr キノは家が見える位置でエルメスを止めてみた。廃屋《はいおく》には必ず何かうすら寒い雰囲気《ふんいき》があるが、ここにはそれがなかった。他《ほか》の国で見かけるのと同じように、人の住んでいる暖かみが感じられる家だった。
dB iI [/T;G!j  fZ+m Zun(z
しばらく見ていたが、人の姿は見えなかった。あまりその場にいても失礼なので、キノはエルメスを発進させた。
y3y6N.b4E0an  }f1T.O k8S
そして、結局|誰《だれ》一人の姿を見かけることもなく、町の中心、『中枢《ちゅうすう》・政治エリア』に出てしまった。#@'O2\7?"XS(V[Y _
k9sd:Iw8K.t;o
森はビルになり、道は舗装されて広くなる。そして、相変わらず誰も見えなかった。動いている車を追いかけてみると、またしても無人《むじん》清掃車だった。lbbZZ{8P$c
 "zfne0?-G C*u
キノとエルメスは、高いビルの一つに入った。エレベーターで最上階まで上がると、全周《ぜんしゅう》見渡せる展望室があった。
'\8MI^$Pe }}6G$_   D F2pDg0F
キノとエルメスは、きれいに掃除された、そして誰もいない展望室から町を眺《なが》めた。遠くに城壁が薄く見えて、地図のとおりに緑が広がっていた。O};p.D^(MO
 "z i9xk3`3jxl
隣《となり》のビルの中にも、人間の姿はない。いろいろな形状の機械がせっせと掃除をしているだけだった。
#E |d`9_5{_  
BSeQ?,E キノは狙撃《そげき》用のスコープを荷物から取り出した。倍率《ばいりつ》を変えながら、森の中の家を覗《のぞ》き見していった。
c T9tY6G2V;? K4DW5Y#T~X$OR
「ホントはあまり感心できないけどね」z%w:[0K@{
 エルメスがつぶやいた。*TCC V"MH1n P
 しばらくして、0f%c/j:s#Z3H
「見つけたよ。人だ」Ezo!T T7S
 キノがスコープから目を離さずに言った。
^2ou2c~(D 「ホント? ほんとに?」6P'^l[a,l
 エルメスが大声を出した。x6BCqx(a ^!A.V1m&~{ ~
「ああ、家の前に一人。普通の男の人だ。何か運動をしている。……離れた別の家にも一人。中年の女性だ。庭で……、何をしてるんだろう……。あ、家に入っちゃった。別の家には、電気がついてる部屋もある」PT9M,i[[1or
 キノはそこで覗《のぞ》きを止《や》めて、スコープを荷物に戻した。T;o] |0Y$y
「言ったとおりだろ。人はいるんだ」C-M+Z4lY [m l
「うん。さっきもそんな雰囲気《ふんいき》あったしね。それにしても、なんで一人も見かけないんだろうね?」
+C'k7kmH  エルメスの質問に、キノは展望室のベンチに座りながら、M/d[#t!x9`
「それが分からない。初めはボク達旅人が珍しいか、怖いのかと思った。でも」
xFtQB#f9} 「でも?」
5[)S ] J#Y 「それなら仲のいい住人同士で会って、楽しく過ごしたっていいだろ。この国には、彼《かれ》ら同士で会っている形跡もまったくない。出かけてる人もいない。まるで全員が家に閉じこもってるみたいだ」1HEx"yiH
 キノは、もう一度窓の外を見た。清潔でよく整った町並み。自然あふれる森の中の居住エリア。町としての機能は、今まで見てきた中では一番|優《すぐ》れていた。
Rz kIW_^3}ln 「なんでだろう?」g*d-T i:pd1Ja
 キノがつぶやいた。
ODsc,g"w  
Q9yeRhy? それからキノとエルメスは、『工場・研究所』エリアまで走って、完全自動|制御《せいぎょ》の工場を見学した。懇切《こんせつ》|丁寧《ていねい》に説明してくれたガイドさんは、やはり機械だった。,D S l#x T[(l
 6j$A7Y @K
キノはその機械に、なぜこの国の人間を一人も見かけないのか訊《たず》ねたが、答えは返ってこなかった。4?r.A3W+GG`-t
 
N%Fe-O J7n(`G 夕方、辺《あた》りが暗くなる前に、キノとエルメスは昨晩《さくばん》泊まったホテルに戻ってきた。別のホテルを探してもよかったが、朝食がおいしかったとのキノの要望で、わざわざ町を横断して東ゲートまで戻ってきた。
$y xef[X,t)F  
DThMx%q\j その間、誰《だれ》一人として見かけることはなかった。
$lpx6Ndc
yW#_ IIr @9L
g3fpps ————————————————————————译文分隔线2KK/?@"A1m

Pe&{ |"f'^v!yw [居住区]几乎就是森林。粗壮的树木枝叶繁茂,还有几条小溪在流淌。小鸟的叫声交相呼应,湿润适中的空气格外的清爽。6Gf2Gq B:P&e
奇诺和艾鲁麦斯行驶在未曾经过铺装的路面上。
}^hM;K Y 一路上不时有人家出现。建筑样式完全相同,都是宽敞的平房,就像是为了隐蔽而建在森林里似的。房屋的间距相当远。 _+[Z8_Zy(K*s
奇诺和艾鲁麦斯本以为会遇见什么人,就在森林里的这条路上跑了好一阵,但谁也没见到。R%R0{0`:R!Gu
奇诺试着把艾鲁麦斯停在能看见房屋的位置上。老房子一般都让人感到毛骨悚然,但在这里感觉不到。就像和在别的国家见到的房子一样,能感到一股有人居住的温馨。 m(Cv!Ko%uu
看了一会儿也不见有人的影子。觉得在边儿上再看也没用,奇诺发动了艾鲁麦斯。'E&}8^"uk+P`0V
结果还是一个人也没发现,奇诺就来到了城镇的中心[中枢•政治区]里。-n0y&j kU5BI7m3n\
高楼大厦取代了森林,经过铺装的道路宽阔起来。还是一如既往的一个人影也瞧不见。追赶行驶中的汽车,结果还是无人的清扫车。
z6^U*_ ?4v 奇诺和艾鲁麦斯进入了一栋大厦。坐电梯来到了最高层,这里有可以俯瞰周围的展望台。
i&K[5w h l D 奇诺和艾鲁麦斯从窗明几净又无人的展望台朝四下看去,远处的城墙依稀可见,像地图所标出的那样,周围蔓延开来的是一片绿色。2tM3X/cat
相邻的楼里也看不到人。只能瞥见各种形状的机器在卖力地做着扫除。
@&?Qb*]}f 奇诺从行李里取出狙击用的瞄准镜,边调节镜头的倍率,边观察林中的房子。
'KW U iE}b "我可真是不敢恭维这里啊。"艾鲁麦斯嘀咕道。
F"m7L(f3qJIfY 过了一会儿,"看到了,有人。"奇诺目不转睛地说着。
p)V2h u#Z#c "真的?真的吗?"艾鲁麦斯大声问。;LY4pt!cS1o
"没错,在房前有一个人。是个很普通的男人,好像在做什么运动。……稍微离开些的另一栋房里有个中年妇女,在院子里……那是在干什么呀……啊,进到房子里去了。别的房子里也有亮着灯的窗户。"kB^;\g/w(L tO-m
奇诺停止观察,把望远镜收回行李里。 G iyC9XH
"我说了这里有人吧。"
gY~^/XjC/D,?#zC "嗯。刚才还是那种荒无人烟的感觉呢。但为什么我们一个人也没见到呢?" {VYBb FX _
听了艾鲁麦斯的疑问,奇诺坐到了展望台的长椅上。 wsam&Sgq e9z
"我也不清楚。最初我以为是因为我们这些旅行者让他们感到新鲜又害怕。但是……"
X+J3j:Z] "但是?"
(^z&M+P Pr_uvQ "如果是这样的话,关系好的邻里之间应该彼此来往,应该过的很快乐。在这个国家,彼此完全没有来往的迹象,也没有外出的人。就好像所有人都锁在家里一样。" Mw\3{4WJ/m
奇诺再一次朝窗外望去。整洁有致的街道,与大自然融为一体的居住区。整个城镇的规划是迄今为止所见过得最好的一个。
%NSbv$\t*[&j "到底是因为什么呢?"奇诺小声说。
}B2H5CJ"i 奇诺和艾鲁麦斯来到了[工厂•研究所]区域,参观了全自动控制的工厂。诚恳热切进行说明的向导还是机器。?(z[wY*a;IB-\I
奇诺向机器询问了为何这个国家看不到一个人,但并没有得到答复。4Bv^4~5aU)o"D(^;Ocl
傍晚,天色变暗以前,奇诺和艾鲁麦斯回到了昨晚留宿的饭店。虽找了其他的饭店也都还不错,但因为早饭好吃,根据奇诺的要求,他们又特意横跨了街区,返回到东门来了。1va6~;z,h$Om
路上,一个人也没见到。

tempo 发表于 2008-8-16 17:04

次の日の朝、キノは朝食を、やはり食いだめした。Sd*JX/M J
 エルメスの燃料を補給し、携帯《けいたい》食料を買い込むと、西に向けて町中を突っ切るように走り始めた。真西のゲートから出国するつもりだった。
P`n/M9?/F  早朝の森の中に、エルメスのエンジン音が響《ひび》きわたった。キノはあまり居住エリアで騒音をたてたくなかったが、こればかりは仕方がなかった。なるべくエンジンを回さないようにゆっくり走っていった。
ZB J,R$iS  森の中になだらかな丘があって、キノはその頂上でエンジンを切った。坂道をそのまま下っていった。iqs.x.ECfD
 キノは家が見えるたびに、誰か見えないかとさっと覗《のぞ》いてみるが、誰《だれ》も見えない。しばらくして坂をおりきり、すこし惰性《だせい》で走って、エルメスは止まった。
;V.T f8R0`S J~(u#w  キノはエルメスのエンジンをかけようとした。その時、かちゃかちゃと人工の音が聞こえ、キノは辺《あた》りを見回した。fqI,J H ^4~
 道から少し離れたところに、家の庭らしく整理された草が生えている。そのそばで、一人の男がしゃがんで、小さな機械をいじっていた。B6w.`T'c
 男は機械の修理に集中して、キノにもエルメスにも気がついていなかった。エルメスがささやき声で、-E5TukO
「おお。こんな近くで目撃《もくげき》された、初めての人間」wl%wDT
 まるで珍獣《ちんじゅう》でも発見したかのように言った。
T-ZX!CN.Nq  キノはエルメスを押しながら、こっそりと近づいた。そして、男に声をかけた。
%WK [,]"g.M5_X 「おはようございます」 VF_ei X,^/wY3Y8}
「うわあぁ!」
1Db{!J]3K:a  男が跳ね上がって驚《おどろ》いた。キノとエルメスに振り向く。三十歳ほどの、黒縁《くろぶち》の眼鏡《めがね》をかけた男だった。彼の顔には、まるで幽霊《ゆうれい》でも見たような驚愕《きょうがく》の表情が浮かんでいた。そして言った。ia[7V1n P
「な、ななななななななななななななあ、なな……」:A"pIj Rp
 男は完全に、ろれつが回っていなかった。
np+G)~E!@u,N ] 「大丈夫《だいじょうぶ》ですか? すいません驚かしてしまって」%U"o^F\#F} L
 キノが言った。
sk)|K(I,d](?"M/u 「だだだだだ、だあだだぇれだだ……。いいいいついつつついうつ‥…」
(P*DmAQ3i4n  男の言葉は意味をなしていなかった。エルメスが、Cr!RP,o}
「キノ、言葉が違うんじゃない? 彼はこれできちんと自己|紹介《しょうかい》をしているんだ。『エレダダ・イイツイ』さんかな?」*~v7u+uM:h
「いや、そんなはずはないと思うけど……」
&O&gC4kf;a6D 「ききき君達は……」
$A9^AQ j;_T@  男がなんとかそれだけ言うと、エルメスが、
#rb g)Lvmt)R 「ありゃ? ホントだ」
6dX_#O\4h:l 「きき君達、私の思っていることが分からないのか?」
%A1b8U iG  男がキノとエルメスを指さしながら、いきなりそう叫んだ。
)e@7Z tLU M 「はあ?」
Q)^ `yYN~  エルメスが正直な返事を返した。キノは首を傾《かし》げた。$|A#u1X|9moxZ
 すると男は、パニック状態から急激な回復をみせた。表情がすっ、と和らいでいき、普通の顔をあっという間に通り越して、とうとう嬉《うれ》しくてたまらないといった顔になった。そして確認をするように、大声で聞いた。*f9W,[,md3D-d
「君達! 僕が何を思っているのか分からないのかい?」
7F'mN.XC G 「分かりません。何をおっしゃっているかは分かりますが」?5c{!rfgG(r$i
 キノは冷静に言った。;S'@0H"V m8n6f"o
それを聞いた男は、興奮《こうふん》しきった様子《ようす》で、まるで喜びのあまり狂死《きょうし》しそうな勢いで、たたみかけるように言った。L~*Z;u,r\c5y
「そうだろう! 僕にも君達の思いは『聞こえ』ない! ……ああ、なんてこったい! なんてこったい! 君達旅の人かい? そうだよな! そうだろうな! いいいいい、一緒にお茶でもどうだい! ひ、ひょっとしてもう出発かい? 頼むよ!」)r lp2wz-H _
「まだ出発は延ばせますけれど……。よろしかったら、この国ではどうして人が表に出てこないのか教えてもらえますか?」3W \AJB%iFf
 キノの質問に男は大きく頷《うなず》きながら走り寄ってきて、大声で叫んだ。M0A5A]n7j+\}6X
「ああもちろんさ! 全部話してあげるよ!」
!O TsRn s3t
!Vll o'}5D/K)X8c{l
V|!s2dJE|
r Z](u{ U
/au{K uZ:q,j5b`9Gd*a 译文分隔线——————————————————————————
Z c!`/oP
$m-Y0u2UbO!s @/~ 次日晨,奇诺早餐还是吃得很撑。
#Kn/A)RU 给艾鲁麦斯补充了燃料,购买了随身的干粮,奇诺沿市中心径直全速朝着西边驶去,准备从正西边的门出城。
;WEU(qaB"m 艾鲁麦斯的引擎声在清晨的森林中回响。奇诺不想在居住区制造噪音,但这也是没办法的事,只好尽量不挂档地慢慢行驶。
"On L`3xq 林中有处平缓的山岗,奇诺驶到岗顶熄了引擎,沿着坡道就势徐徐滑下。p`2fo8S3k7E
奇诺每见到一处人家就偷偷瞟一眼看有没有人在,但谁也没有见到。下了坡,艾鲁麦斯随着惯性走了一段,停住了。G(ARR |@Pl"q I
奇诺正想发动引擎,这时,咔嚓咔嚓地传来了有人干活儿的声音。奇诺向周围张望了一下。;^&j6FiJ8h
离开道路一点的地方,生长着如同在自家院子里精心修剪过的草。旁边有一个男人蹲在那里,在摆弄着一个小巧的机器。
r6\:Il^1F[ 男人一心集中在机器的修理上,并没有注意到奇诺和艾鲁麦斯。艾鲁麦斯小声嘀咕道。]Z6wY8Zh9r
"喔,这还是在这么近看到的第一个人。"那语气就像是发现了什么珍禽异兽一样。$x e$H1s&Xz-z} R
奇诺推着艾鲁麦斯,悄悄地走过去,然后向那个男人打了招呼。v? Je;`
"早上好。"2~+OP3v;N8O L[
"呜哇!"男人惊得跳了起来,回头看见了奇诺和艾鲁麦斯。男人30岁左右,戴一副黑边眼镜。他脸上的表情就好像见到幽灵什么一样,一脸的惊愕。男人说话了。L4M/EW P2c+]:w8r nd
"干,干干干干干干干,干干……"男人完全语无伦次。
E-c7qK3A6S+|&h "没事吧?不好意思,吓到你。"奇诺说。7F+H+Y:o&l/Zk*VXs([
"你你,什什什什什什么人……。什什什什么时时时时时时……"男人的语言支离破碎,根本不知他在说些什么。
.C8yNoAH 艾鲁麦斯说道"奇诺,是不是语言不通啊?他是在做自我介绍吧。他叫[什什么时]吧?"
N5NAQ x "这怎么可能呢……"
v%~Kg%z]X "你你你你们……"男人总算又说了点别的。艾鲁麦斯一惊"哎呀?他会说话啊?" Lt}? k8\{*\T w
"你,你们知道我在想什么吗?"男人指着奇诺和艾鲁麦斯,突然嚷起来。
~]`4[7K"i "啊?"艾鲁麦斯就势应了一句。奇诺歪了歪头。
$t-OY/P9g~*h 如此一来,男人从混乱状态中快速恢复过来。表情也和缓起来,然后又变得高兴起来,接着像为了确认似的,大声问。6Xw7{ v-x Um
"你们俩,不知道我在想什么吗?"C%DRs(a2v;E/m
"不知道,只知道你在说什么。"奇诺冷静地说。2NPL6Ex X-{ {
男人听了以后,兴奋不已,紧接着又欣喜若狂地问。
3V1dG9U_-^ "没错,我也[听]不到你们在想什么!……啊,太好了!太好了!你们是旅行者吧?是吧?是吧?一,一,一起喝茶怎么样!难,难道你们要走了么?我求你们了!"
]r;B:Ti#]C "出发时间再延后一些倒是没什么……如果可以的话,能告诉我们为什么这个国家的人都不到外边来吗?"yWR4C9?9A$~R$wVa4Q
面对奇诺的提问,男人深深地点着头,跑过来大声说。8]YZYG6F.C#L NC
"行行行,我全告诉你们!"

tempo 发表于 2008-8-16 17:04

森の中の細い道を少し行くと、男の家があった。VB3iQ,F'dt
 キノとエルメスは、明るくて広い部屋に案内された。しゃれた造りの木のテーブルとイス。湾曲《わんきょく》している大きな窓の向こうには、きれいに手入れをされた森の中の庭が広がっている。鮮やかな花や、ハーブらしい草がいくつも並んでいた。
1vab*G Z  家には他《ほか》に誰《だれ》もいなかった。誰かがいる気配もなかった。0NpV] ^#C
 キノはコートを脱いでイスに座った。エルメスはその脇に、センタースタンドで立っていた。#UNv/h9I~
「はい、どうぞ」aV7Z~ u
 男がマグカップをテーブルに置いた。
yvCYp 「庭で取れた草で作ったお茶さ。お口に合うか分からないけれど、この国ではよく飲まれているんだ」L_6K/~MFt,@'b Kg
 キノはお茶の香りをかいだ。|`v3R0s:t
「面白い香りです。なんていうお茶ですか?」
4|w9@L(_DL 「ドクダミ茶っていう」
"HUL7^:X2l  それを聞いたエルメスが、思わず叫んだ。
!q.r&G3_#}:r9Mk] 「ドク? 毒が入っているの? キノ、飲んじゃだめだよ」9c1~ @ e M"sP$S
 キノはエルメスのような無札な言い方はしなかったが、すぐに飲むことはしなかった。キノはマグカップをのぞき込んで、それから男に確認するように聞いた。
7G$Mw2Cb-q1r0S)^%w"M 「毒、のお茶なんですか? 初めての人が飲んでも大丈夫《だいじょうぶ》ですか?」^5on1Os+D
 すると男はくすくすと笑いながら、G@$Lf3|M
「君達は本当に旅人だなあ。あ、ごめんよ笑って。からかっているわけじゃないんだ。ドクダミっていうのは、毒のあるって意味じゃない。毒を矯《た》める、止めるって意味だよ。……ははは、そうだよなあ、普通|毒《どく》ナントカ茶なんて初めて聞いたら変なふうに思うよな。それに……、なんとい……て‥…」$m6zp%IU~$p
 最後は言葉になっていなかった。話しながら彼の表情は笑い顔から、またしても普通の顔を飛び越え泣き顔へと変化して、そしてとうとう声を出しながら泣き出してしまった。)B](~} M
 キノとエルメスは一体《いったい》何が起こったのか分からず、しばらく泣く男を見ていた。"J^.LE Y6}?{
 彼はぼろぼろ涙を落としながら、時たま鼻をすすりながら、ゆっくりと喋《しゃべ》り出した。
UIT2G^ MG 「他《ほか》の人と……、こうやって会話を交わすのは……、何年ぶりになるだろう……。十年かな、いやもっとかもしれない……」`n$Y;R ek`
 しばらくして、キノが言った。)`u1hE4V)D7U&]
「お話、お願いできますか?」
^)`,C,P!Qr0F/P _  男は眼鏡《めがね》を外して涙を拭《ふ》いた。鼻をかんだ。そして何度も頷《うなず》きながら、5`:zAH-i![;T/@'}
「ああいいとも、もちろんだ。今から説明するよ。なぜこの国の人間がお互いに顔を合わせないのか」
4kEO6T"E)Z  男は最後の涙を拭いた。そして眼鏡をかけて、キノの顔を見た。ゆっくりと息を吐いて、そして話し始めた。
H9M1}"yx 「そうだね……、簡単に言ってしまうと、ここは人の痛みが分かる国なんだよ。だから、顔を合わせないのさ……。いいや……、合わせられないんだ」
V _ A's?`L*A 「人の痛みが分かる、ですか?」fxq3Y#}Wz
「何、それ?」!_h7x[ItxK:Z
 男は少しだけお茶を飲んだ。
\u5Wo2u.BOq@ 「君達も、昔《むかし》親から言われたことはないかい? 人の痛みが分かる人間になりなさいって。そうしたら相手のいやがること、相手を傷つけることをしなくなる。もしくはこう思ったことはないかい? 他人の考えが分かれば、それはきっと便利で素晴らしいことだって……」
;va!Qa1U^| 「ある! あるよ! ここに来る時もキノは、まったく……」
6m3be ]1fh4jAu  男の問いかけに、エルメスが飛びつくように答えた。キノに発言の機会を与えない素早さだった。_ET!`+Z@g1K,r:aB
「悪かったよ、エルメス」
_8| r [7X;C  キノが淡々《たんたん》とした口調で、エルメスの発言にかぶさるように言った。
'Jp$g%^t P 「この国の人間も、真剣にそう思った。昔からこの国では機械が仕事をほとんどやってしまい、人間は楽に生活できた。食べ物も豊富で、とても豊かで安全な国だった。そうすると人々は暇《ひま》を持て余してしまい、頭脳を使ういろいろなことに挑戦するようになった。新しい公式を発見したり、ひたすら科学的追求をしたり、文学や音楽を創《つく》ったりね。そしてある時、人間の脳を研究していた医者グループが、ある画期的な発見をしてしまった……。その発見とは、人間の脳の使っていないところを上手《うま》く開発すれば、人間同士の思いを直接伝え合うことができる、というものだった」
Bi1vDw n0Q `4F 「思いを直接伝える?」
Ti3T M"G7l  キノが怪訝《けげん》そうな顔で聞いた。エルメスも、
9ifWH:K$`;Tx 「どういうこと?」
1O`E i.hFh@a  男は話を続けた。
#}SW0dL5Eb 「たとえば僕が、頭の中で『今日《こんにち》は』と思う。そうすると近くにいる人にその挨拶《あいさつ》が伝わる。こんな単純なことじゃなくても、僕が何か悲しくなった時、近くにいる人にその悲しみが直に伝わる。その人は僕の悲しみが理解できて、僕に優しくしたり、解決方法を一緒に考えたりできる。または言葉のできない赤ちゃんの痛みや気持ちよさを、その母親が感じることができる。俗っぽい言い方をすれば、テレパシーってやつだ」
(NV~(v JE 「なるほど」「はーん」V9k.Nn1k
 キノとエルメスが同時に相づちを打った。
k3?^-{6sn9n.{ kn ^+O-Av k
______________________________译文分隔线"lQ7pK9OC{ H,I

|"k8wx2QH| 2|;Q-p,?U6E;B*a?
顺着林中的小路走一会儿,就是这个男人的家。lyj:sL$xU
奇诺和艾鲁麦斯被让进了明亮宽敞的房子里。屋内有气派的木质桌椅。在呈弯曲状的大窗户对面是经过精心拾掇过的林中庭院,生长着好多鲜花和像药草一样的植物。
(Ho5?}QR;Q-P?'ZV| 房间里没有其他人,也没有别人呆过的迹象。
I*}*EH$n#B([o"v\ta 奇诺脱了外套,坐在椅子上。艾鲁麦斯被支在了一边。m3fA} Th
"来,快请。"男人把马克杯放到桌上。tD-p+_O/s
"是用从庭院里采摘的草做的茶。也不知合不合你的口味。这种茶在这个国家里很受欢迎。"O&[ol:|q"Txy
奇诺闻了闻茶香。"这味道怪有意思的,叫什么茶呀?"
t4F4D_6nL!B+Vy "叫[毒多美]"p8b R/g#qGh
听到这里,艾鲁麦斯不由得叫起来。
L`{To "毒?那里面有毒?奇诺,别喝!"ru8b-sDA*i*Tx
奇诺虽没有像艾鲁麦斯一样说什么失礼的话,但也没有立刻就喝。奇诺观察了一会儿马克杯,然后向男人确认道。/PYa;Es&t{D P pb
"是有毒的茶吗?第一次喝的人没关系吧?"
W](whr#N 男人开心地笑着说,"你们可真的是旅行者呀,啊,对不起,我笑你们了。我没有戏耍你们。[毒多美]并不是说有毒的意思,是祛毒,消毒的意思。……哈哈哈,是呀,一般人要是听到毒什么茶的话也难免会觉得别扭。而且……怎么说……呢……"dT+W DN'FS@
最后的话还没说完,他的表情说着说着就由笑脸变为无表情的脸,最终又变为了一副哭丧脸,且大声地哭出了声来。
;D*Ya^U~0f 奇诺和艾鲁麦斯还没搞清到底发生了什么,只是看着他哭。
[9G)Y r'j,A&@-fJ$A 他边啪嗒啪嗒地掉着眼泪,还时不时地抽搭两下鼻子,慢慢说道。
VM&K CJR+P"sDu r "能和别人……像这么交谈……已经是好几年前的事了……10年前,不,可能还要久……" Mzyk0t(eWjS{
过了一会儿,奇诺说。"能请你谈谈吗?"
o(? R&q W`x4l fV 男人摘下眼镜,擦拭眼泪,又擤了鼻子,不住地点头。
6nz D/c }+y a2U C "啊,当然,当然可以,我现在就跟你解释,这个国家的人彼此互不见面的原因。"
fS6l0q9i&Y 男人最后擦了把泪水,又戴上了眼镜,看着奇诺,缓缓舒了一口气,然后讲起来。 X0Ju"V+v8~ g)V
"是呀……简单的说,这里是可以理解别人痛苦的国家,所以彼此不让见面……不……是不能见面":Z,m"q??m @NJ
"理解别人的痛苦,是吗?"
*a B_F/i"Q"d \ q "什么意思呀?"
+M#r ibg0x 男人稍微喝了口茶。I}@F6G {$S
"将来要做一个能理解别人痛苦的人。你们以前没有被父母这样说过吗?这样一来,就不会做让对方讨厌的事,伤害对方的事了。要是能知道别人的想法,那是多么方便又了不起的事啊……你们没有这么想过吗?"5Hi-y]Jne0Y5l
"有啊!当然有!到这里之前,奇诺他就胡来……"让男人一问,艾鲁麦斯抢着答道,完全不给奇诺发言的机会。
'q6ff,p5p_8@ "不好意思呀,艾鲁麦斯。"奇诺为了掩盖掉艾鲁麦斯的发言,用淡淡地语气说着。
MfEh4MXl{e "这个国家的人们就认真地想过。自古在这个国家就是由机器来做所有的工作,人类进行享乐。这儿一直是个食物充沛,富饶而安全的国家。于是人们有了闲暇时间,就挑战起各种动脑的事情来。人们发表新的公式,不懈地进行科学探索,从事文学,音乐创作什么的。后来,一个研究人脑的医学小组有了个划时代的发现……。那就是,对人脑未曾使用过的地方加以开发,人类就可以彼此直接传递思想。"
E$z V/y!J "直接传递思想?"奇诺露出诧异的神色。$lN'@l2J F9l
艾鲁麦斯也问:"那是怎么一回事呀?"
*?:@b%D8Xv q 男人接着说道。
0W!bJ-jSFp.A4Atx%| "比方说我在头脑里想到[你好],这样呢,就可以向周围的人打招呼了。而且不止是这么简单的事,当我悲伤的时候,悲伤的心情也会直接传达给对方。别的人理解到我的痛苦,会安慰我,帮我一起想解决的办法。连婴儿的难受和高兴,做母亲的也能感受得到。用俗话说,就是心灵感应。
4t/h!o+ixm\ "原来如此。""是这么回事啊。"奇诺和艾鲁麦斯不约而同地点头。

tempo 发表于 2008-8-16 17:05

「国中の人が、それは素晴らしい発見だと褒《ほ》め称《たた》えた。それによって人間はお互いに心の底を伝え合うことができる。そしてもっとお互いを分かり合える。自分達は今までの、ノイズだらけの、しかもきちんと伝わっているか絶対に確認し得ない言語によるコミュニケーションを、古くさい方法にすることができるんだ! ……みんなそう信じた。そして全《すべ》ての人間にその能力を与えようと、簡単に脳を開発できる方法を探り、薬が完成した。それはもう、あっという間にね。それから、全ての国民がそれを飲んだ」
X,?-q7b7?3F] 「全員が?」8w2Uw h+f6V d"A v
 エルメスがすかさず聞いた。
0OVX)b$?w+t'V'] 「全員がさ。みんながみんなと同じ高みに立ちたかったんだ。進化したかったんだよ。取り残されたくなかったんだ。そして、確かにある意味《いみ》僕達は進化した……」T` e;?N'vuKNp
「それで、どうなりました?」
qBu2_:\,x+Q Ja%}  キノが思わず身を乗り出した。男は少しだけ悲しげな表情をして、淡々《たんたん》と話し始めた。
|C&Z4?b lc@l 「ここから先は、僕個人の体験を語ろう……。僕は薬を飲んだ。飲んだ次の日の朝、目が覚めると『分かる? 分かる?』と頭に何か飛び込んできた。部屋には誰《だれ》もいない。驚いたよ、本当に離れたところにいる人間からメッセージが届いたんだ。それは、もちろん『分かる?』って言葉で頭に伝わった訳じゃない。僕自身が『分かる?』と思っているような感じがしたんだ。とっさに『分かるよ!』と思ったら、『私にも分かるわ! 凄《すご》い!』と感じが返ってきた。『玄関《げんかん》にいるの』と伝わったので、あわてて外に出てみると、僕のその時の恋人が立っていた。テレパシー能力の開花は成功したんだ。僕と彼女は嬉《うれ》しくて嬉しくて、何度もお互いを思い合って、『愛してる』を伝え合った。今思い出すと笑っちゃうけれどね」P WIR{4Rf B${
 男はそこで一旦《いったん》話すのを止《や》めて、ふーっと息を吐いた。
0P7~"{N8r{7x Z 「僕達は世界で一番幸せだと思った……。その時はね。そのまま一緒に暮らし始めて、それから数日が過ぎた。そして……ある時、僕は彼女がハーブに水をやっていて、そしてあげすぎてしまったのを目撃《もくげき》した。そして思った。『あれ? この間注意したのに。何度言ったら分かるんだろうなあ?』ってね。それと同時に『違うよー』って穏《おだ》やかに言おうとしたんだ。でも、それを言う前に、彼女は僕を睨《にら》んでいた。そして頭の中に直接返答が届いた。『なによ! 何度言ったらって? 私のことバカだと思ってるのかしら!』」%DQ],Q3g/c
「…………」
b KM1]0S5Z Qx 「そう、彼女に伝わってしまったんだ。伝えたくないことがね。彼女のいきなりの返事に僕はとまどって、『一体《いったい》なんなんだ? なんでそんなことで、こんなに怒られなきゃならないんだ?』と思ってしまった。すると、『そんなこと? そんなことですって? 私にとってはとても重要なことが、やっぱりあなたにとってはそんなことなのね!』そう返事が来た」V1r iXlny8^.m
 男の顔に、今度はほんの少し笑《え》みが浮かんだ。それは、自嘲《じちょう》するような笑い方だった。
o4Ts%T"B ]v 「その後は、ひたすらテレパシーでケンカさ。実はね、彼女は僕に対して、学歴|面《めん》、そして頭脳面での劣等感を常に持っていたんだ。僕は長年つき合っていて、そのことにまったく気がついていなかったのさ……。当然、彼女が僕はそれに気づいてるんだろうと思ってることも、気づいてなかった。彼女は、『あんたみたいなエリートぶった冷血《れいけつ》人間と、一緒になんていられないわ!』と捨て思い[#「捨て思い」に傍点]を残して、出て行ってしまった。僕はボーゼンと取り残されて突っ立っていた……。とんでもない笑い話さ。お互いの心の内をストレートに伝え合うことができたから、もう取り返しのつかないほど仲が悪くなってしまった。でも僕らは笑い話ですんでまだよかったんだ……。同じ頃《ころ》に、とある場所では一人の人間が事故で死にかけた。その人間が今際《いまわ》のきわに思っていることが、あわてて駆けつけた人達に伝わって、彼らを発狂させてしまった。別のところでは、今まで手を組んでいた二人の政治家が、じつは互いに相手をいつか裏切ってやろうと思っていたのがばれて、議会で殺し合いを始めた。決着がつかないで、そしてお互いに痛くなって止めたけどね。学校では、みんなが答えを教え合うのでテストが成り立たなくなっていた。ああ、そういえば若い女性に近づいただけで、婦女暴行|未遂《みすい》と猥褒物陳列《わいせつぶつちんれつ》で訴えられた奴《やつ》もいたな」
t6Xsj/bh 「…………」
2dg&[(|R~9CX 「まあ、そんなようなことがあちらこちらで起こったんだろうな。一週間ほどは、国中パニック状態だった」
tj7?Z*q%ps 「それから、どうなりました?」
%t;{6ZE.O_"u!Xm U&~  キノが聞いた。男はそれに素直に答えるように、K[LS3WF'H5|
「それから、僕達は自分や他人の考えが分かるということの恐ろしさに、ようやく気がついた。自分の思うこと。他人の思うこと。それが全《すべ》て筒抜《つつぬ》け状態なんて、進化でもなんでもなかったんだよ。まあ、そのことに気がついたのは進化だったかもしれないけどね……。いいや、ただの進歩かな? 『他人の痛みが分かればその人に優しくできる。もっと人はお互いを尊敬し合える』なんて、とんでもない大嘘《おおうそ》だった。自分が痛くない時に、痛みが伝わってしまうなんてことは、結局|損《そん》以外の何物でもないんだ。別にそれで最初の持ち主の痛みが消えるわけではないしね。……この混乱の解決方法は、たった一つだけだった。それは他人と離れること。数十メートル離れれば、遠くの音が聞こえなくなるように、思いも伝わらなくなる……」/QKKoPS
「なるほど、そういう訳かあ」
%W}*Xo?f.]!I  エルメスが心底《しんそこ》感心した様子《ようす》で言った。
~ IY&];t-UeI
x"ne)V$Z/|X ————————————————————————译文分隔线
%i8O)h&e M\D:[MC :_tzwk
"这个国家的人都称赞这个伟大的发现。这样,人们可以从心底相互表达意思,相互了解。从前那些理不清头绪的,词不达意的交流都可以通过这种最古老的方式得以实现!大家都这么相信。于是为了给所有人都赐予这种能力,人们很轻易地就找到了开发脑的方法,并完成了这种药。这一切在很短的时间内就完成了。然后,全体国民都喝下去了。"I;g O4H W7bse
"所有人吗?"艾鲁麦斯直白地问道。
g8{/cgo8uh&o"T,[ "所有人。大家都想高人一头,都想进化,不想被落下。而且在某种意义上说,我们确实进化了……"c$W3i7D*iq
"那后来怎么样了呢?"奇诺不觉探出了身。男人露出略显悲伤的表情,淡淡地说道。\7l%hYMB
"现在我要说的都是我个人的经历……我喝了药,第二天早上一醒来,脑袋里就响起[明白吗?明白吗?]的声音。房间里没有任何人。我很害怕。远处的人的声音真的传到我头脑里来了。当然,倒并不是有一句什么人说的[明白吗]传到我头脑中来,而更像是自己在想[明白吗]。我就想[我明白呀],立刻又有了[我也明白,太厉害了]的想法。接着,又传来了[我就在门口]的想法。我慌慌张张出去一看,是我那时的恋人。心灵感应的能力得到了验证。我和她高兴得不得了,一次又一次地互相传递着[我爱你]的念头。现在回想起来我都想笑。"
0|oon?:^ 讲到这里,男人停顿了一下,呼了一口气。m e%n+XuQ
"我那时认为自己是世界上最幸福的人……我们从此开始一起生活,就这样过了几天。后来……有一天,我看到她给药草浇水,水浇得太多了。于是就想:[怎么搞的?不是曾经提醒过她吗?到底要说几遍才能长记性啊。]就在我刚想对她说[你弄错了]的时候,还没等我开口,她就瞪着我。头脑里直接传来了她的回答:[什么呀,说什么要说几遍才能长记性,你当我是白痴啊。]"
#d;_'r#H'k "……"
d-G/DeB "没错,我的思想传递给她了,尽管我并不想这样。她突然的回答令我不知所措,就想[这是干嘛呀,有必要为这点儿小事就发这么大脾气吗?]这一来,她又有话传来了,[这点儿小事?你说这点儿小事?对我来说很重要的事,原来对你就成了一点儿小事!]"v@l)L*s"k
男人脸上浮现出一丝微笑,那是一种自嘲似的笑容。
8](c6D$[:nbw "后来,我们经常用心灵感应吵架。其实她对我的学历和头脑,一直抱有自卑感。我和她交往多年,一直没有察觉……当然更不知道她一直认为我应该早就注意到这些。[我再也无法和你这种自以为是的冷血动物在一起了!]她扔给了我这个念头就走了。我只是茫然地呆呆站在那里……够可笑的故事吧。因为彼此能够将内心想的直接传达给对方,才使得两人的关系恶化到不可挽回的地步。但我们算是以笑话结束,还算是不错的……。在那个时候的某个地方,有个人遭遇了事故快要死了。那人临死前所想的传达给那些慌张奔来的人们,让他们都发了疯。在另一个地方,以前一直合作无间的两名政治家,实际上都准备在什么时候就出卖对方,结果这个想法暴露了,他们在议会互相残杀起来。最后也没有分出胜负,两人都觉得疼就住手了。在学校,由于大家互相教授答案,考试根本无法实施。啊,说起来还有就因为靠近年轻女性,而被起诉************未遂和猥亵罪的可怜虫。"
/a2?$y%m5^+JZf "……"*Ih%Hk_*Onh
"类似于这样的事到处都发生过。在一周里,整个国家陷入了恐慌状态。",k*^ r y/FQ"G
"至此,我们才意识到知道自己和他人想法的恐怖。别人的想法,完全变成了透明状态,这哪里是什么进化,咳,能注意到这一点也许能称之为进化吧……不,也许只是单纯的进步。[能理解他人的痛苦就能关爱他人,彼此也将更互相尊敬友爱。]这真是弥天大谎。自己并不感觉痛苦时却要感受到别人的痛苦,这根本就是一无是处的事,而且事主的痛苦也消除不了……解决这个混乱的方法只有一个。那就是远离他人。彼此间隔数十米远,既不必担心远处的声音传过来,也不必顾虑自己的思想传过去了。"
_2F `&M j9C "原来如此,是因为这样啊。"艾鲁麦斯从心底感叹道。

tempo 发表于 2008-8-16 17:05

「そういう訳さ。つまりこの国の人間は全員、本当に本物の、想像ではないピュアな対人《たいじん》恐怖症になってしまったんだ。でもその後、そのおかげで機械がさらに発達して、この国ではそれでも生活できるようになってしまった。だからみんな、今でも森の中の離れた家で一人で生きているんだ。自分だけの空間で、自分だけが楽しいことをして……。この国では、もう十年近く子供が生まれていない。だからそのうちに滅びるだろうね。でもそれは僕が死んだ後だから、気にしても仕方がないけれど」
bs$ajV  男は立ち上がると、後ろにある機械のスイッチを入れた。音楽が流れ出した。それは電子フィドルが奏《かな》でる、穏《おだ》やかな曲だった。#Ds&R_(A3u8d6U
 キノはしばらく聴いて、
7A9hf3Y$i `"N,]|3] 「すてきな曲ですね」
(SlB2\yfKU:c.L  それを聞いた男は、ほんの少し微笑《ほほえ》んで、
f/~&h sR:{#S1r2| 「僕はこの曲が大好きだ。十数年前にこの国で流行《はや》った曲だけどね。これを聴いて、僕はいつもとても感動してしまうけれど、そんな時思うんだ。『他《ほか》の人はこの曲を聴いた時に、自分と同じように感動するのだろうか?』ってね。昔は恋人と一緒に聴いた。彼女もいい曲だって言ってくれたけれど、本当のところ、彼女はどう思っていたんだろう? そして今の君、キノさんはどう感じているんだろうね……。でも、その答えは知りたくはない」6N7`E.Q^T
 そう言って、目を閉じた。
)MzN*d{U(@2V1}  しばらくして曲は終わった。4lz OGe
C#B@e o9K Av&Y:S
「じゃあ、キノさん。パースエイダー有段者の君に言うことじゃないかもしれないけれど、道中《どうちゅう》気をつけて」
#Be"vTb jC5{oj  家のガレージの前で男が言った。キノは帽子をかぶりゴーグルをはめて、エルメスはエンジンをアイドリングしていた。騒々しい排気音が響《ひび》いている。
l(z6SA[H u[/jvQ 「そんなことはないですよ。気をつけます」(k7z.`0kH n+LZ$x D
「エルメス君も」
(Bb1ii[ 「ありがと」
9H:I6?vf N.o$j'|5H 「君達と話ができて、とても楽しかった。できれば最初の日に会いたかったけれど……、それは仕方ないね」
c-S"Spx;tK  男はそう言って、肩をすくめて微笑《ほほえ》んだ。
:}F#SsX![:_ 「お茶、ごちそうさまでした。おいしかったです」#P/Iog)H-Z:U/f
 キノはそう言ってエルメスに跨《またが》った。前に体重をかけて、スタンドを外した。y _ng+a%P3T
 そして、エルメスを発進しょうとしてギアを入れた。s x/t+S D4L
 その時、
(^(v.Q5Wf/^/B 「あ! あの! ちょっと、いいかな。もう一つだけ言いたいことがあるんだ」7@(C&z0L)d$nZ?'B
 男があわてて言った。キノはエルメスのエンジンを止めた。辺《あた》りはすっ、と静かになった。0B w'o R.h@
 男はキノとエルメスにもう一歩近づくと、一度|深《しん》呼吸をして、
)pH2F};M `\_y 「あ、あのっ! もしよかったら、し、しばらくここで一緒に暮らさないかい? ここは安全だし、人に会えないことを除いたら、とっても居心地《いごこち》がいい。落ち着いて自分の好きなことができるよ。エルメス君も、どうかな? この町を拠点《きょてん》にして旅をしてもいいし。その、もし、キノさんさえよければ、僕と……」2NQ+w {@
 キノはしばらく、いきなりそれだけを言い放った男をじっと見た。
c+b.C;{ br  そして、軽く首を振って、
bgD\bQP4a 「申し訳ないんですが……。ボクは旅を続けたいと思います」)Q@,{ A-U1f:O]'y
 キノがそう言うと、男は焦りながら、
f6y._2h U$gp s 「そ、そうか……。いやっ、その、変なこと言ってわ、わるかった。いや、あ、その……」
Y3a,`.]Bf)n  しどろもどろになった。彼の顔は真っ赤だった。L.v;O8z`f
 キノは黙ってエルメスのエンジンをかけた。
gwt B0PJz"K w4A  男の顔を見た。顔を上げた男と目があって、キノは微笑んだ。
,Sw ZI)A'C  それを見た男は驚《おどろ》いて、やがて彼も照れたように微笑んだ。6c[#{9e(a&P[T"s(s
 男は軽く右手を振った。
'Uh/vF~?:NT  キノは微笑んだまま軽く首を傾《かし》げた。+C+D q`,o
 それから前を向いて、エルメスを発進させた。{*J5` J7o ?$a
 モトラドが走り去っていくのを見ながら、男は思った。 ^0]1{7]#oT
$wc i@"C8~ D
 国を出てからしばらく、ぼんやりとした草原の道をキノとエルメスは走っていた。だいぶ傾いた太陽が、そろそろキノの視野に入りかけている。&S3o'R hQ-R
「キノぉ。最後にあの人としばらく見つめ合っていたじゃん」
3F{.v4j(x H  エルメスが突然聞いた。K0`\/z$fK'QG
「ん? ああ」
QTuzY4u(hB!z!L\ 「ラブラブだったのかい?」J}*[}p
「はあ? なんだいそれ?」+D [)h"\3b6S ^l
 エルメスのからかうような言い方に、キノが呆《あき》れ顔で返事をした。3s M*CB-c mh0w
「あの男の人と結婚するんじゃないかと、端《はし》で見ていてハラハラだったよ」mL(Nr~3S
 エルメスが今度は真剣な口調でそう言うと、キノは笑いながら。
;R3Q"p[4XX`M 「そんなことはないよ」XFy3sV uD P
「ならいいけど」 x |z K2Y[)^*pwl
 エルメスはそう言って、しばらく黙った。_3qO;Oq8h0?,Z
 それから、こうつぶやいた。x,TsQ6nv2FMxv%ZlR
「それにしても、キノに惚《ほ》れるなんて。なんて変わったシュミのお方だ」Gp ]EK!H%tiyN
 モトラドは草原の道を走っていく。
V7UcC:[%m  しばらくしてから、ふと思い出すようにキノが言った。
^'x1~%A8M!zG 「あの人は最後にボクを見て、『死なないでね』って思ってくれたような気がするよ」
jtsFXr!qxs 「ふーん。それで?」
9_%mfgl.JE"\ 「だから、ボクは『ありがとう』って返事をしたのさ」(Ha,Ar!G
 キノはそう言って、くすっと笑った。!h s#z H B/b
「なるほど。でもそれ、向こうにきちんと伝わったかな」
Mg[9b9_)k?$_  エルメスが聞くと、キノは微笑《ほほえ》んだまま、きっぱりとこう答えた。'Wh K.Y-M kn0O9q4MT
「さあね」-{ GiM { Y

3v"u ^r(jJD ——————————————译文分隔线————————————————\C,?&Xq:\8L0FE
,O$pQr}fEq
'l6sOFa1_)C"XH
"就是这样。这个国家的所有人都真正患上了纯粹的对人恐怖症。但后来好在由于机器的发展程度已经相当发达,在这里生活单靠机器就足够了。所以大家就在森林中偏僻的房子里过日子,直至今日。在只属于自己的空间里,独自享乐……。这个国家已经近十年没有小孩出生了。所以,不久这里就会灭亡的吧。但那是我死后的事了,现在担心也无济于事。"oe|`"UK#g
男人站起来,按下了身后一部机器的按钮。音乐声响了起来。这是一支电子长笛演奏的舒缓的曲子。c.["w b7L
奇诺听了一会儿说。
m!w-f.n])S1ke Z "真是首不错的曲子啊。"}|3LUj J(`E
听了这个,男人微微笑了笑。
C}E"t;Bs "这是我最喜欢的曲子。十几年前在这个国家很流行。听到它,我总会很感动,每逢此时我就想:[别人听这首曲子的时候,是不是也像我这样感动呢?]很久以前和恋人一起听过,她也说这曲子很好听,而实际上她又是怎么想的呢?就像现在,奇诺,你又是在怎么想的呢……但我并不想知道答案。" h5k4Eo%b5c8["v
说到这儿,男人闭上了眼睛。
Xk3c Gp5c6h#O 过了一会儿,曲子结束了。
M R]E aM!He6A d b-d5b$i$^_/v!~
"好吧,奇诺,也许对于PATHADA的段位持有者的你来说是多余的话,路上小心。"男人站在房子的车库前说。奇诺戴上帽子,扣好风镜,艾鲁麦斯启动了引擎,嘈杂的排气声不绝于耳。 M}'r4\^"TGO!G
"谢谢你的提醒,我会注意的。"
K3F`A4E-Va;S m "艾鲁麦斯也一样哦。"
X3X5m#^,RKg "谢谢。"
{3{A'g^m8[;bC "能和你们交谈,我太高兴了。真是相见恨晚……但有什么法子呢。"男人说着,微笑着耸耸肩。
@/s&q^8G/j'M "谢谢你的茶,很好喝。"奇诺说完,跨上了艾鲁麦斯,前倾身体,收起了艾鲁麦斯的支架,挂好了档,准备启动了。h x'bY(I Y%C@6Wa
正在这时,"啊!那个!稍微等等可以吗,我还有件事想说。"男人慌张地说。奇诺熄了艾鲁麦斯的火,周围一下子安静下来。
:o} r!C(A\)T3{ 男人朝奇诺和艾鲁麦斯跨了一步,深深吸了一口气说。]EQ ^I G*L
"那!那个!你能不能陪我一起在这里住一段时间啊?这里很安全的,除了见不到人以外,是个很好的地方。能够安安心心地做自己喜欢的事。艾鲁麦斯,你怎么样啊?你们把这个城镇作为旅行的一个据点也行。另外,那个,如果奇诺你不介意的话,和我……"?)I"FK_ir n4K
奇诺好一阵子只是注视着这个冷不防说出这么多话的男人。然后,轻轻摇了摇头。
#|(P|7kt,NOu "对不起……我还要旅行。"
'i+{P1se!sM "这,这样啊……不,没什么,说了古怪的话,是我不好,那个……"他的脸通红,语无伦次地说着。
S3q3vG ]2V 奇诺默默地发动了艾鲁麦斯的引擎。
"{6?-J)X*V Cde'H 奇诺看着男人的脸,刚好和抬起头的男人的目光相对,奇诺微微一笑。
p(i/OO9Q g 男人先是一惊,然后也害羞似的微笑起来。%Q,lL-]Vi
男人轻轻摇了摇右手。
q)v6|3Z}.[,k 奇诺微笑着朝他轻轻点了点头,然后转向前方,开动了艾鲁麦斯。a We#F8o9L
目送着MOTORADO远去,男人想着什么。+_@/[-IL9D8Vc4i
出了城,奇诺和艾鲁麦斯行驶在的草原之路上。偏西的日头,渐渐映入奇诺的视野。
pRb(L*J9vL-l "奇诺,最后你和那个人对视来的吧。"艾鲁麦斯突然问。
Y Yx$r(Y "嗯?啊。"6Kc4X/V%~%sW2C,?L
"恩恩爱爱,哦?" C_$v@L]
"啊?什么呀?"面对艾鲁麦斯的捉弄,奇诺无可奈何地说。
k4s'\8qbG!f)_2y]T "我刚才在边儿上看时还真以为你要和那个人结婚呢,让我这叫一个提心吊胆。"艾鲁麦斯这次认真地说。
Ojs[ f~:|;P 奇诺笑着:"这怎么可能呢"
w1F8Qh\!L J(@7Z "那就好。"艾鲁麦斯说完,沉默了好一会儿,接着又小声念叨着。'ATNRq^9vj vy
"即便如此,居然迷恋上了奇诺,还真是个古怪的家伙。"(_c z Rj-r2C
MOTORADO在草原上行驶着。7Rk@ Juc*l7[3X
过了一会儿,好像猛然想到了什么似的,奇诺说。+P.J I+kRS7Afr.y k
"我老觉得那个人最后看我时,好像在对我说[不要死呀]。"
IHIL;vl%T "是吗?然后呢?"vxu?'A!z!?
"于是,我就回答他[谢谢]。"奇诺说着噗哧笑出声来。(C Q&\5s0l`7W*ja3F)|w
"这样啊,那也不知真正传达给他没有啊。"艾鲁麦斯问。@\h+]&\sI"v`
奇诺微微一笑,淡淡地答道:"谁知道呢。"2PH6P7G8eB
第一话 完

tempo 发表于 2008-8-16 17:05

第二話 「多数決の国」R\j'O|\:q6i
  ―Ourselfish―8al_b$[3ib
4rW`lizI
\V$}%CO ^)M(d*UF_
 草の絨毯《じゅうたん》が、果てなくどこまでも続いていた。緑の大地は緩やかにうねり、幾重《いくえ》にも重なりながら地平線の向こうへと消えていく。 a!ll;L0F5N+B*I
 空ははっきりと蒼《あお》く、高い。ところどころに、眩《まぶ》しいほど鮮やかな雲が流れている。遥《はる》か遠く地平線上の空では、巻き立つ入道雲《にゅうどうぐも》が、白亜《はくあ》の神殿のようにそびえ立っている。蝉《せみ》が激しく鳴く声が、囲むように聞こえている。
"v*\EvJ v)`a  その草原には、一本だけ道があった。
A ] u1zz!X k ~  それはわずかに土が見えることで、かろうじて分かるほど細い道だった。まっすぐ進んでは、ところどころに群生《ぐんせい》している木々をよけるように、たまに急カーブを繰り返している。そして西へと延びていた。
S7a$s/iRH$F  一台のモトラド(注?二輪車。空を飛ばないものだけを指す)が、その道を走っていた。モトラドはカーブをかなりのスピードでクリアしていった。長い直線に入り、後輪《こうりん》は土を蹴《け》散《ち》らし、さらに加速していく。p;~^Ns+} D
 モトラドの運転手は、黒くて裾《すそ》の長いベストを着ていた。襟《えり》は風が入るように、大きく開けている。腰を太いベルトで締めて、後ろにハンド?パースエイダー(注?パースエイダーは銃器。この場合は拳銃《けんじゅう》)のホルスターをつけている。中には細身《ほそみ》のハンド?パースエイダーが、グリップを上にして収まっていた。右脇《みぎもも》にも、もう一丁《いっちょう》見える。M1^)[~ w%\)Z|7y
 ベストの下には白いシャツを着ていた。肩から伸びた両袖《りょうそで》が風であばれないように、数カ所をバンドで止めている。6f5mj`!k7H1c
 運転手の黒くて短い髪《かみ》が、風でわしゃわしゃと乱されていた。細身の精悍《せいかん》な顔に、ところどころが剥《は》げた銀色フレームのゴーグルをして、運転手は前方を睨《にら》んでいる。#{b~OJ'~
 カーブが近づき、運転手は減速して、モトラドを倒し込んだ。わずかに後輪を滑らしながら、安定した挙動《きょどう》でカーブをぬけた。E5M2R(t[;Y"{
 モトラドに後部《こうぶ》座席はなく、パイプフレームのキャリアになっていた。そこには、大きな鞄《かばん》と、丸めた茶色のコートが縛《しば》りつけられている。その一番上に、運転手が今着ているベストの、元はジャケットの両袖が、しっかりと、そして無《む》造作《ぞうさ》にくくりつけられていた。キャリアの下には、さらに荷物を積むための箱が後輪|両脇《りょうわき》に取りつけられている。@Eqv-k
 モトラドは草原を滑るように走り続けた。
VYE{oUD  ふと、運転手が軽く顎《あご》を上げた。左手をハンドルから離し、二回ほどモトラドのタンクを叩《たた》いた。そして前方を指さした。f-B"{ d)M`
「見えてきたよ」
`)ukfRT X z ]%w&jf  運転手がモトラドに話しかけた。
:FP[n1`b?+n i 「やっとかい」
2CO:Q8`b7zt9w&D)C  モトラドが答えた。&L[1O1l$i|?)Z
 彼らの進む先に、町を取り囲む白い城壁が、ぼやけながらも見え始めていた。#Ac2R;e-{+z
 運転手はアクセルをさらに開けた。
@Y!`VS] U3^ V
dV/dGDc9NS2s{4A_A ————————————————译文分隔线————————————&X8TH3k r{0X:zo
9J[Wn2c1Hv H
奇诺之旅第二话vDw5r._%PW
少数服从多数之国 (Ourselfish)@$|Sr6^k x
vew W4Y
草木织成的地毯一望无垠地延伸着。绿色的大地缓缓地随风打着波浪,一股又一股地向地平线那边扩展开来又消失在那里。
W{4`4g3u 高高的天空一片碧蓝,星星点点地飘着眩目而又鲜艳的流云。在遥远的地平线上的天空中翻滚着积雨云,像白色的神殿般地耸立着。知了猛烈的叫声从四面八方传了过来。%ln-H7\l,E%C
在这片草原上只有一条路。
ZpK$e4QDZ B z 这是一条土地隐隐约约,很难辨认出来的狭长的路。顺着路径直走下去,就好像为了避开树木一样,不时
4r'T$`)YHe+z e 有急转弯出现。路一直延伸向西边。
l[v { { 一台MOTORADO在这条路上奔驰着,并以极高的速度驶过每一个急转弯。进入直道以后,MOTORADO更加大了速度,后轮扬起一片尘土。3D,S y?4y-g}K
MOTORADO的骑手穿着黑领的长坎肩,为了让风能吹进来,领口开得很大。腰间系着宽大的皮带,背后挂着PATHADA的枪套。一支细长的手持型PATHADA,枪把朝上地装在里面。右腿上还能看到别着另一支。
R0J/}'f+H6\9IFQ;e 坎肩下穿的是白色的衬衫,为了不让从两肩露出的袖口兜风,有几处用背带扣住了。8h:@l(wJz9M4z1fp_Mw
骑手留着黑色的短发,被风吹得乱糟糟的。细长而精悍的脸上戴着已经颜色有些剥落的银色风镜,眼睛直视着前方。
t7s3A-p/h(m 接近了又一处急转弯,骑手放慢了速度,将MOTORADO向一边压低,后轮只打了一点滑,十分平稳地驶过了这个弯。
4Zc+H-}iC)r` MOTORADO没有后座,挡泥板上的架子成了后备箱。一只大大的皮包和一件团起来的茶色大衣绑在上面。最上面的是夹克的两只袖子,也就是骑手现在穿着的坎肩的两只袖子,牢牢的,随意地绑在那里。在后备箱下面,后轮两边还安着装行李的箱子。v I8at-Wv\@N
MOTORADO就像在草原上滑行一般奔驰着。
j$NsJm Y)M1i-b V 骑手轻轻扬起下巴,左手离开离合器,敲了两回MOTORADO的油箱,又指了指前方。3@Xs"R`,k#xT{
"能看见喽。"骑手向MOTORADO说。
,KK7`*Y:K7` "好不容易啊。"MOTORADO答道。
'v8?\0\ c 在他们行驶的前方,环绕城镇的白色城墙依稀可见。
5zy}d*lp |c 骑手加大了油门。

tempo 发表于 2008-8-16 17:05

「誰《だれ》かいませんか?」
4YDq!n g)y'mQ'?;T  モトラドの運転手が大声《おおごえ》を出した。ゴーグルをはずして首にかけた。風でぐしゃぐしゃになった髪《かみ》を手で整えようとしたが、あまり代わりばえはしなかった。
Kg1f4CZd8s%Rp  運転手の目の前には、高い城壁にあいたアーチ状の門があった。しかし本来はしっかり閉められているはずの分厚い扉《とびら》は、完全に開いていた。暗い門をくぐった向こうに、石造りの家がわずかに見えている。いつもはパースエイダーを構えた門番兵《もんばんへい》がいるはずの詰《つ》め所《しょ》にも、人の気配はなかった。
~Z D2{&CC9TE  運転手は、しばらくそのまま待った。一度だけ、額《ひたい》の汗を腕で拭《ぬぐ》った。eLR"i CL2\j}
「誰もいないみたいだよ、キノ」
~r2Z keRp5i  サイドスタンドで立っているモトラドが、代わりに返事をした。
KJo pc|+x0[ l 「おかしいな」
%Mk R%C-L `n  キノと呼ばれたその運転手は、もう一度大声で聞いた。
-fHh;f6m/^"D  穏《おだ》やかに風が吹く音だけが聞こえた。q@3j3b%D!Z4G
「返事なし」
-|+gvW r]!qK  モトラドが短く言った。
4S8D@:v8e8k D m 「人っちゃえばどうかな。門は開いてるんだから」
?;t d(?;~:|Y] 「それはまずいよ、エルメス。他人の家に許可なく入って、撃《う》ち殺されても文句は言えないだろ」8hBf1x%z
 エルメスと呼ばれたモトラドは、そかな、と小さく言って、
8UiZ9zp8`v 「誰もいなければ撃たれはしないよ。それに」+F8O5ze/zq4S4J)x5t
「……それに?」:j M1zZ5X-B
 キノがエルメスへ、何かを期待する顔で振り向いた。*c$H4Lw|SK2M}vO
「キノを殺せる人間は、そうそういないよ。たとえ後ろからパースエイダーを抜かれても、たいていの相手は振り向いて撃ち倒せる。保証するよ」
1fO,]MfY 「…………。そいつは、どうも」W'ZA6xf
 キノは苦笑しながら、右腰のホルスターに入っている、リヴォルバータイプのハンド?パースエイダーを軽く叩《たた》いた。 y$p {6W t
「仕方がない。いつまでもここにいる訳にもいかない。おじゃまさせてもらうか」
V'S(IpnY$K 「そうしよう。意見はそろった」
EI3V9u M 「ただし、反撃《はんげき》はなしだ。何かされそうになったら、逃げるよ」
| w sK_Z 「お好きなように」
uMi"R$C!w  キノはエルメスを押しながら、門をくぐっていく。G0t5R_1G.Sd/IU
「キノ。国の中央にでも行けば、誰《だれ》かがいるに決まってるよ。そしたらその時にでも、入国と滞在の許可をもらえばいい。うん」
g;^2gnp+_  エルメスが軽口を叩《たた》いた。
'v![5Je K*^1[  門をくぐり終えて、城壁の中の町へと、キノとエルメスは入っていった。
VE)[7K#@n'jS8br
X\:^ls j ____________________________译文分隔线iuc"D/i8Yx!u*Y9};y+]
8K+?:s4~-PG;^5YA
"n3Q y0Ox,gkU
"有人吗?"MOTORADO的骑手大声地问。风镜已经摘下挂在了脖子上。骑手梳理了一下被风吹乱的头发,但看起来还是很蓬乱。
sp`/Q)kI.x [ S 在骑手面前高高的城墙下有一个拱形门,但本应该紧闭的厚厚的城门完全大开着。透过昏暗的门洞向里望去,能微微瞥见石头造的房子。平时本应有持PATHADA的卫兵把守的警卫室也没有人在的迹象。
!@D:raIl _w5} 骑手就那么等了一会儿,用手背抹了一把额头的汗水。
u)te s6\ d "好像没人哪,奇诺。"由支架支起的MOTORADO说着,"好奇怪啊。"
*f[8n9l2y Z4S 被称为奇诺的骑手又大声询问了一次。
$zi~7hP)bx%H&b A 只有缓缓的风声传过来。
?h|O`;ZT5l |w "没人答话。"MOTORADO简短地说,"我们干脆进去算了,反正门也开着。"j#]5nm4dE2\R\q
"那可不太好,艾鲁麦斯。你也知道,不经许可就进入别人的家里,被射杀是没理可讲的,对吧?")P(F7F?-w
"是吗?"被称为艾鲁麦斯的MOTORADO小声嘀咕着"可要是没人的话是不会挨枪子儿的,况且……"
t\G&w*ft "……况且?"奇诺用期待的目光朝艾鲁麦斯转过脸来。0vMJ,p9K @6_
"能杀奇诺的人我还没见过呢。就算有人要从背后打黑枪,你也能将他撂倒。这点我可以保证。"mZ^8q4c F
"……。啊哈哈,谢谢夸奖。"奇诺苦笑着,轻轻敲了敲装在右腰枪套里的左轮式手持PATHADA。fU4WpXq A0c0Y
"没办法,也不能一直在这里等,咱们就进去讨扰一下吧。"
ANU'X nDH?){-^ "就这么办,意见一致。"N3Pq!aIf
"但有一点,不可以反击,万一情况不妙就逃。"
Ok2z@hS;SvFcub "随你便吧。"kO'u;df!}2W
奇诺推着艾鲁麦斯进了门洞。
I8{3I[S1C*Y "奇诺,去中心地带一定有人,这样一来,获得入国和滞留许可就没问题了。"艾鲁麦斯说着俏皮话。$\rWjS"g
过了门洞,奇诺和艾鲁麦斯向城镇里走去。

tempo 发表于 2008-8-16 17:05

「町中で野営《やえい》とはね」jg I^;xxw
 キノがたき火に木をくべながら、やや自嘲《じちょう》気味に言った。辺《あた》りは真っ暗で、空には雲でところどころ隠《かく》された星空が見えている。0XlQh qhZ+kg
「少なくとも、キノのせいではないよ」 H4II8F M:z3t
 メッキのパーツにちらちらと炎《ほのお》を映しながら、荷物を全《すべ》ておろしたエルメスが止まっていた。-wZL"U^{
「すると、エルメスの責任かな?」
!@ Vn}!HE1H/p"S  キノがおどけて言葉を返す。3{$L [su|
「それも違う。この国の住人の責任さ。これほど整備された国に、誰も住んでないなんて、建造物に対して大変失礼だ。無礼だ」^&WP4]/A }$r(y"hx!}
 エルメスはやや憤慨《ふんがい》して言った。#p:}](E,h eA.f,y
 キノとエルメスがすっかり腰を落ち着かせているこの場所は、大きな交差点の真ん中だった。
*Ji ozr!Ob  石畳《いしだたみ》の、車が並んで数台は通れそうなほど太い道が、きれいに四方に延びていた。道沿いには石造りの建物が隙間《すきま》なく並んでいる。全て同じ様式の四階建て、歴史がありそうな立派《りっぱ》な建物だった。しかし、窓から漏れてくる明かりはない。
H%c)P*Y PEx  結局キノとエルメスは、半日この町を彷徨《さまよ》い、誰一人見つけることはできなかった。最近人が住んでいた形跡すらなかった。SkMZ"ji2N;wL
 そして廃屋《はいおく》の探索に疲れて、見晴らしのいいこの場所に座り込んだ。なぜか一カ所、石畳が緩やかに窪《くぼ》んでいた。手のかかった街路樹だったらしい枯《か》れ木を集めて、そこで火を焚《た》いた。
'`VK!@Dx3^+w*| 「ゴーストタウン、か」z(V Egm^4o'U0M
 キノが粘土のような携帯《けいたい》食料を手でちぎりながらつぶやいた。それを口へと放り込む。美味《おい》しくて食べているといった様子《ようす》は、まったくない。
n/R2b/N&n 「明日《あした》はどうする?」
2l)eR7_Mv@  簡単な食事を終えたキノに、エルメスが聞いた。(z!K`G/A0e(o
「まだ行っていないところがある。そこを探してみよう」
Z@i:r!Llf?(MV 「無駄《むだ》に終わるかもよ」
VZ!d9bL7Gx(r&K 「まあ、それでもいいよ」`{O7z']m
 キノは短くそう答え、鞄《かばん》から毛布を引っぱり出した。エルメスとたき火を通りに残し、角《かど》の建物の軒先《のきさき》へと歩いていった。歩道に毛布を敷いて座る。そしてぼやいた。
$S.P1BM'}y.b 「柔らかいベッドと、真っ白なシーツがほしいな……」
,U0k7A7m6X&uN rF 「ご愁傷様《しゅうしょうさま》。ちなみに明日《あした》の朝起きても、熱いお湯の出るシャワーはないよ」GBRVcO gViF
「……やれやれ」
\Aw&s?W  キノは右腿《みぎもも》のパースエイダーを抜いた。キノが『カノン』と呼ぶ、単手《たんしゅ》動作式リヴォルバー。そしてそれを握ったまま、毛布にくるまるように横になった。1C!cOa,Dy
「もう寝るの?」
;dx|.Hk[o&x:t,~ 「ああ、することがないしね。後はよろしく。おやすみエルメス」
s%b"f4K6chU'c'_;t1j  キノはそう言うとすぐに、整った寝息を立て始めた。
g N!v3?L#z)T!n
{ t}3hTF&F6U  ゴーストタウンの夜は静かだった。bUB3z,r
 時たま通りの真ん中で、a \ \C/X(?Q7Q
「暇《ひま》だなー」 {Xx5n tZ]
 小さくつぶやく声が聞こえるだけだった。}s)Z/LlZ:l
Ke'A\q:s
r?II-?'f-{
————————————————译文分隔线——————————
1T[6U4B$@%\}a[
7U8pL&L s4p4q
$g;tO9AR"o Y5n G7j "咱们这是在城里开营火晚会啊。"奇诺边向篝火里添着柴火,边略带自嘲地说。周围一片漆黑,只有被云雾遮住的星空偶尔探出头来。 uC2}Q?(S
"至少这不是奇诺你的错。"卸下行李的艾鲁麦斯停在一旁,镀金的部件映着篝火摇曳的影子。)Rn%M}5N l(e.K
"那就是艾鲁麦斯你的责任喽?"奇诺打趣道。*a[9E5l)ERz
"当然也不是,是这个国家的人的责任。规划得如此之好的国家里,居然没人住,对这些建筑物也很失礼啊,嗯,是无礼。"艾鲁麦斯愤慨地说。
"WJ7e-b.\ 奇诺和艾鲁麦斯落脚的地方,在一个很大的十字路口的正中央。道路由石头铺垫,宽到足可以并排通过好几辆车,整洁地向四方延伸着。路旁的石头建筑物密密麻麻地排列着。都是些样式相同的,有些历史性的,气派的四层建筑。但窗口都不见有灯光。
4h:aGO } C 奇诺和艾鲁麦斯在城里转悠了半天,结果也没有发现一个人。这里就连最近有人居住过的迹象也没有。
sE2a v&s0? 后来查看这些废屋觉得累了,奇诺他们就来到了这个看起来还不错的地方歇脚。刚好有一处石头铺成的地方缓缓地凹陷了下去。奇诺就从附近曾经经过修整的,像是林荫树的枯树上收集树枝,在这里点燃了篝火。
\k7`u\ o/T|'D9[ "这里难道是鬼城,吗?"奇诺掰着像粘土似的随身干粮边嘟囔着,然后将干粮丢进嘴里,一点也看不出好吃的样子。,@9N&R9{4[:pD
"明天怎么办?"艾鲁麦斯问草草吃完饭的奇诺。[Y7maU p3P_ I
"还有没去过的地方,到那里去找找看。"
$M$Z*}$z^d8t "可能还是一无所获哦。"
7GT9IyJ5?e0q "哈,那也无所谓了。"奇诺简短地答着,从皮包里拽出了毛毯,留下艾鲁麦斯和冉冉的篝火在大路上,独自走到角落里的一所建筑物的檐下,将毛毯在道路上展开,坐下,然后小声嘟囔起来。'Yju!a"sf
"真想有张柔软的床和雪白的床单啊……"
!pD#V7s&[ [:U/Y J7G/T "别感伤了。明天早上起来连热水澡也没有。",S5^;G};?Y P`
"……真没辙啊。"奇诺拔出右腿的PATHADA。这是支被奇诺称为[加农]的单手制动式左轮。奇诺握着它,掴紧了毛毯躺下了。'@ mG(E1y'M
"这就睡了吗?"
h;vIZ+K`"W[ "啊,也没什么事可做。剩下的就拜托你了。晚安,艾鲁麦斯。"奇诺说完就发出了均匀的熟睡声。&Y G.^.C*Sr\;~
Y/a oet _s&E1`&r
鬼城的夜是寂静的。
uh%e*U*[-y"?0I 偶尔从道路正中能听到"真无聊啊!"小声嘀咕的声音。

tempo 发表于 2008-8-16 17:05

翌朝。
AJE+U.L3F|6}2H  キノは夜明けと共に起きた。辺《あた》り一面|霧《きり》が立ち込めていた。tt+lNjqZ\'l-C7SD PO
 キノは軽く運動して、パースエイダーの整備と訓練をした。そして昨夜と同じメニューの朝食を取った。2T[W(^L _x
 太陽が姿を現し、そして霧が完全に晴れた頃《ころ》、エルメスを叩《たた》いて起こした。
~W bKp AU:jH)R  一応《いちおう》たき火の後をきれいに始末する。全《すべ》ての荷物を積み込んで、その場を後にした。
-lO8b:Kg f'Ux  キノ達は、昨日《きのう》行っていなかった場所を半日走り回った。やはり誰《だれ》一人として見かけることはなかった。人が住んでいた気配もなかった。2qg8Qc,_/yM
 そして昼頃、やや探求に疲れを覚えたキノとエルメスは、巨大な公園にたどり着いた。 Vz5z0KI`
 緑の広大な敷地に、白い石畳《いしだたみ》の道が延びている。モトラドでしばらく走り回っても、まだ端《はし》にたどり着けないほど広い。
@-e1`;lX;@6T^  ここにも最近人の手のかかった様子《ようす》はなく、木々や芝生《しばふ》は伸び放題《ほうだい》で、池の水は干《ひ》からび、花壇《かだん》の花は全《すべ》て枯れていた。gI6CX:S4I\ e
 キノ達は公園をさらに奥へと進み、白亜《はくあ》の建造物を見つけた。``:V@(vA*|K

m!M9o1@jz1_ 「これは、凄《すご》いね。もの凄く手間とお金がかかってるよ。とても素晴らしい」+~&h p)R'M:{ M
 エルメスが感嘆《かんたん》し、褒《ほ》めちぎった。9f[X$d i'k4t
 キノとエルメスは、白い大理石で造られた建物の正面にいた。目の前のそれは、キノの視野に入りきらないほど大きい。造りはひたすら豪奢《ごうしゃ》で、建物の端《はし》から端、上から下まで美しい装飾が施されていた。
BTx W3jI Z.qe:iK 「元は王宮か何かかな」
r^w[2s.Bp F i  キノが額《ひたい》をシャツの袖《そで》で軽く拭《ぬぐ》いながらつぶやいた。太陽は一番高いところにあって、日差しは眩《まぶ》しい。R(EJb;Ca7Q
「おそらくね。それも相当にリッチな王様が住んでたんだ。ま、いつの頃《ころ》かは知らないけど」
A M-e{;H,VZE"T 「それが、王政《おおせい》がなくなって公園になったのか。……誰《だれ》か歴史を教えてくれる案内人はいないのかな?」
0Q#fYb1H S  キノが多少の皮肉《ひにく》を込めて言うと、エルメスも、
-c w j"u,d 「ねえ。ぜひ聞きたいのに」|l2[3I!GD3@&F
 そうぼやいた。D*gl@ w!DM
"k2GS1?%_
 キノはエルメスを押しながら、建物の中を探索していった。
E{1g e3n_nc8L  何十枚ものステンドグラスで飾られた巨大なホールや、普通の家よりはるかに広い浴場、果てしなく続く廊下など、内装も外装に負けず豪華《ごうか》だった。
*ga"A1LM  そして、どこもかしこも埃《ほこり》だらけだった。0Sp!M$i&V0j:A
 適当に見学を終えたキノとエルメスは、ふと建物の裏に出た。そこはテラスになっていて、広大な裏庭を一望できるようになっていた。 f9C~#f5n)p!n
「なるほどね」
w(`4DGQ+J;^%\  エルメスが目の前に広がる景色を見て、素直につぶやいた。キノは何も言わず、テラスから身を乗り出すようにして、それを見た。
o5vLi!U]R  墓《はか》だった。
]X~#zCF%f  裏庭の芝生《しばふ》の緑の中に、簡単に土を盛り、薄い木の板を一本立てただけの簡単な墓があった
PYmacm/Tc  そして墓は、視界|一杯《いっぱい》に広がる裏庭を、文字どおり埋め尽くすように並んでいた。幾千《いくせん》、幾万あるのか、到底《とうてい》数え切れない。
Vl;f4x.K5AepBo.{&]  裏庭が元々は王族の狩猟《しゅりょう》場だったのか、それとも市民の憩いの場だったのか。そこに説明文はなかった。しかし今は、巨大な墓場でしかなかった。8^N4V.WG8h
 キノが長く、深く、息を吐いた。しばらくそれを眺《なが》めていた。
(^t1m)ik  夏の遅い日の入りがゆっくりと迫り、空は静かに明るさを失い始めていた。建物の影の中、そこは急速に光を減らしていく。まるで沈んでいくようだった。
n2P?*Bs,k[0Rns  ややあって、エルメスがつぶやいた。
r'dy8j%^wg%Lc6[ 「キノ、ここの人間はほとんど死んじゃったんじゃないかな」
5m:vc OA;v 「…………」:I"VIDg]}9@8i
「それで、生き残った人間もどこかに行っちゃったんだよ。ホーキされた国ってやつさ \9|q"q Yt g
「……そうかもしれないね。なんでだろう?」_N \:Bi~n'Xid
「さあ……」h7E&G4p WL#K
 キノはエルメスに振り向いて、テラスの手すりに寄りかかった。!i!~yL FZ)_
「ここにいても、もうなんにもならないよ。次の国へ行こう」