Q:綿の黒い服を洗濯機で何度か洗っているうちに、赤っぽく変色してきました。なぜですか。
A:
溶けやすい色落ちた

大手繊維メーカーや繊維関係の研究機関に聞きました。「綿の黒い服」といっても、繊維や染料の種類、染色方法のほか、洗濯方法や洗剤の種類などによって、色あせの理由は変わります。赤っぽく色あせた原因として、以下のようなことが考えられます。
タイヤのようにカーボンブラックという炭素を含んだ顔料で色をつける場合は、真っ黒な色にすることができますが、染料の場合は黒の染料といっても様々な色味があります。
具体的には赤みがかった黒、青みがかった黒、緑がかった黒などで、この中では赤みがかった黒の染料が使われることが多いようです。この場合、染料の中の不純物が度重なる洗濯で水に溶けていくと、赤みが目立つようになってしまいます。
また、繊維を黒く染める時、より濃い黒色を出すために、異なる色の染料で2度染め、3度染めという手法を採ることがよくあります。この場合、洗濯で水に溶けやすい色が落ちた結果、赤っぽい色が残ったということが考えられます。和装の京染では、植物由来の染料などで2度染めた後で黒に染める「三度黒」という手法があります。より黒い色が引き立つため、黒紋付きなどに使われるそうです。
繰り返し洗濯した時に、黒色がそのまま薄く灰色がかったように色あせることもあります。この場合は染料の中の様々な色の成分が均一に水に流されていったと考えられます。